ボルボクスの仲間、ユードリナ Eudorina 属の一種です。群体が完全に近い球形で、こういうものは初めて見る気がします。これまでに見たものはほとんどがこちらやこちらのように完全な球ではなく、卵型に近い形でした。またこの群体は各細胞の大きさにばらつきがあります。「淡水微生物図鑑」によれば、ユードリナは「各細胞の大きさはほぼ同じ。ただしプレオドリナほどではないが、若干の違いがあるものもいる。」とのことなので、ユードリナ属で合っていると思います。
かなりの速さで回転していましたが、ほとんど場所を移動しないので撮影が楽でした。
球の赤道付近にピントを合わせオーバー気味の露出を与えると活発に動く鞭毛が写ります。
細胞数は64個ではないかと思いますが、どうやって数えればよいものやら。
細胞の大きさにばらつきがあります。
これらの写真では眼点が確認できませんが、次の動画では最後のあたりでそれらしき赤い点がちらほら見えています。
(2020.07.28・明石公園 桜堀にて採集)