分裂しつつあるスティロニキア(Stylonychia)の一種がいました。見つけた時にはすでに最終段階だったようで、撮影を始めてから7~8分で分裂が完了しました。
スティロニキアは背腹に扁平な形の繊毛虫ですが、腹側に繊毛が束になった剛毛が多数並んでいて、ちょっと多足類の脚のように見えます。この分裂中の細胞はちょうど腹側を上に向けカバーガラスの下面に接して動いていたので、その剛毛の動きをよく見ることが出来ました。
お別れの瞬間は次の動画で。
次は分裂後の片割れです。
人間の足形のような、スティロニキアらしい形になってきました。
剛毛の先にピントの合った部分では、それが多数の繊毛の集まりであることがなんとなく分かると思います。
(2020.07.28・明石公園・桜堀にて採集)