2021年1月11日月曜日

オオグチミズケムシ Condylostoma sp.

 この大型の繊毛虫はオオグチミズケムシ(コンディロストマ Condylostoma)だとおもいます。V字型に大きく裂けた囲口部の縁に沿ってよく発達した波動膜(長い繊毛の列)が見えます。






動画です。


(2021.01.05・明石公園 桜堀にて採集)


2021年1月10日日曜日

ハイイロチビフサヤスデ(深度合成)

 ケヤキの樹皮下ではお馴染みのハイイロチビフサヤスデ Eudigraphis kinutensis です。

毎度変わりばえもないので大きそうなのを1匹大きそうなのを持って帰って深度合成してみました。








(2021.01.04・明石公園にて採集)

2021年1月9日土曜日

ヤノズキンヨコバイ(深度合成)

例年のように木の葉の裏を覗いたり落ち葉を掻きまわしたりしても目新しいものは何も見つからないので、ヤツデの葉の裏にいたお馴染みのヤノズキンヨコバイ Idiocerus yanonis を採集してきました。
この個体の触角は全体が細い糸状ですが、先端が膨れた棍棒状の個体も以前に撮影しています(こちら)。下の2枚目で尾端の形を見ると♀のように見えるので、棍棒状の触角が♂なのではないかと推測していますが違うかも知れません。







(2021.01.04・明石公園にて採集)


2021年1月7日木曜日

1月のチャタテムシ

 正月三が日をだらだらと過ごした後久しぶりにいつもの公園へ虫探しに出かけましたが、目につく虫は非常に少なく、目新しいものは全く見つかりません。それでも手ぶらで帰るわけにもいかないので、お馴染みのチャタテ類をいくつか撮影して帰りました。

モチノキの幹にいたウロコチャタテ科 Amphientomidae の一種。逃げ足の速い奴ですが、さすがにこの寒さで多少動きも鈍っています。頭端から翅端まで約4.6mm。

これも和名の通り足の速いイダテンチャタテ Idatenopsocus orientalis ♀。結構あちこちの木に♀がいましたが、1匹だけ見つけた♂はすぐに逃げられて見失ってしまいました。アラカシの幹で。体長約4.5mm。

昨年11月にも掲載したクロフチャタテ科 Aaroniella sp.。上のイダテンと同じ木にいました。体長約2.5、翅端まで3.3mm。♀だと思います。

これも同じアラカシにいたマドチャタテ科 Peripsocus sp.。樹皮の上の地衣類をたべているのか、ゆっくり移動しながら口を動かしているように見えました。翅端まで約3.9mm。

皺くちゃになったヤツデの枯れ葉の間にいたスカシチャタテ Idatenopsocus orientalis 。体長約3.3、翅端まで4.3mmです。

(2021.01.04・明石公園)


2021年1月1日金曜日

謹賀新年

 あけましておめでとうございます。

毎度お馴染みクロガネモチのニッポンオナガコバチです。

本年もよろしくお願いいたします。

(2020.11.26・明石公園)


2020年12月31日木曜日

大晦日のオオキンカメムシ

このブログも今年は秋から年末にかけて全く低調なままとうとう大晦日を迎えてしまいました。
今日は朝から、10月以来近所の公園の木に集まっているオオキンカメムシたちを見に行くと、昨日から続く強風の中まだ同じ場所で頑張っていました。このカメムシの越冬集団は冬の間に移動してしまったという話も聞いたことがありますが、この連中は春までこの場所に腰を据えるつもりでしょうか。


年明けからはぼちぼちと活動を再開したいと思っています。皆さま良いお年を。

2020年12月26日土曜日

ボルボックス(深度合成)

 いつもの公園の池で水を掬ってくると、12月も下旬というのにちらほらとボルボックスVolvox sp. が見つかりました。大きな娘群体を持った群体がいたので、放出する場面が見られるかも知れないと思ってしばらく観察していたのですが、ほとんど動きがありません。それならと、以前からやってみたかった深度合成撮影を試みました。動きが無いと言ってもよく見ればごくゆっくり回転しているので、あまり時間をとらないようにカメラを秒間5コマの連写モードにして適当に微動ハンドルを回しながら80カット足らず撮影しました。結果を見るとカット数はこの半分以下で間に合ったようですが、一定の速さでピントを送るのは難しいので、多い目に撮っておく方が無難でしょう。

球状のボルボックス全体にピントを合わせてしまうとかなり煩い画面になりそうなので、手前側半分だけを合成しています。

(2020.12.25・明石公園 剛の池にて採集)