この繊毛虫はリトノタス Litonotus の一種だと思います。
細胞は左右に扁平な形で、この写真では前端を上に向けていて、右が腹側です。
腹側の前半と後端にトリコシスト(毛胞)が並んでいます。2個の大核も見えますが、ネット上の画像でよく見られるように細胞の長軸に対して前後ではなく左右に配置しているようです。
後端近くに収縮胞が見えますが、2個の大核とともにこれも Litonotus 属の特徴だそうです。
動画です。
(2021.01.05・明石公園 桜堀にて採集/2021.01.12・撮影)
この繊毛虫はリトノタス Litonotus の一種だと思います。
繊毛虫が続きますが、今回はメンガタミズケムシという和名のついているアスピディスカ(Aspidisca sp.)です。腹側の太い刺毛でカバーガラスの下面を歩きまわっているところを撮りました。
こういう形の繊毛虫の種類はたくさんあって見分け方もよく分からないのですが、これはアンフィシエラ属 Amphisiella の一種ではないかと思っています。
和名通りの緑色のゾウリムシ、ミドリゾウリムシ Paramecium bursaria です。緑色は細胞内に持っている共生藻類に由来します。
以前のブログで一度掲載したツリガネムシの仲間の繊毛虫オフリディウム(Ophrydium sp.)ですが、今回は直径が1mm近くもある大きな群体で、ざっと見て100個以上の細胞が集まっているようです。
この大型の繊毛虫はオオグチミズケムシ(コンディロストマ Condylostoma)だとおもいます。V字型に大きく裂けた囲口部の縁に沿ってよく発達した波動膜(長い繊毛の列)が見えます。
ケヤキの樹皮下ではお馴染みのハイイロチビフサヤスデ Eudigraphis kinutensis です。
毎度変わりばえもないので大きそうなのを1匹大きそうなのを持って帰って深度合成してみました。