今回は気分を変えて顕微鏡関連の工作を一つ。
古い顕微鏡の本によく図の出ている、パラボロイド型というのを真似た反射式の暗視野コンデンサです。もともと2Xの対物の視野をカバーできるものが欲しくて作ったものですが、一応40X、NA=0.7のレンズでも使えます。こちらやこちらの写真や動画は最初の試作品での作例ですが、今回また新たに作り直しました。よく使用される、アッベコンデンサに中心絞りを入れたものに比べると効率が悪い(つまり暗い)のが難点ですが、眼視観察や動かないものの撮影なら問題ありません。材料費はコーヒー一杯分以下、難しい工作も必要ないので顕微鏡好きの方、コロナ自粛下の暇つぶしにいかがでしょうか。
2021年3月7日日曜日
暗視野コンデンサのお手軽工作
2021年3月4日木曜日
クチジロハススジハマダラミバエ(深度合成)
先月末に採集したクチジロハススジハマダラミバエ Anomoia leucochila です。採集翌日に撮影していたのですが、ソフトによる合成やレタッチに時間がかかり、投稿が遅くなりました。
ハススジハマダラミバエの仲間(Anomoia属)このあたりでも数種確認していますが、見かける機会はこのクチジロが一番多いようです。生きているものはこちらに出しています。
2021年2月27日土曜日
ナシミドリオオアブラムシ・孵化
昨年末にナシミドリオオアブラムシの産卵を撮影したシャリンバイではすでに孵化が始まっているようで、たくさんの卵に混じって若齢幼虫もちらほら現れていました。これなら孵化途中のものも見られるかと思って片っ端から葉を捲ってルーペで覗いて回ると、数十枚調べてようやく1匹、卵殻から身を乗り出したばかりの幼虫が見つかりました。その様子は以前に幾度か撮影した時と同じで変わりばえもしませんが、孵化や羽化は何度見てもいいものです。
2021年2月26日金曜日
不明甲虫の幼虫
この幼虫もムクノキの樹皮の下から出てきました。甲虫類だと思いますが、その中でどのあたりに近いのか見当がつきません。大きな顎を持っているのでおそらく捕食性なんでしょう。体長は5mmくらい。頭を左右に激しく振りながら動きまわるので、ピンボケを量産してしまいました。体のあちこちに付着している長い毛は、同じ場所で集団越冬していたハイイロチビフサヤスデの尾毛だと思われます。
2021年2月25日木曜日
アオズムカデとヒシモンナガタマムシ
ムクノキの樹皮の下にいたアオズムカデです。
2021年2月24日水曜日
ムクノキ樹皮下のイチモンジハムシ
ムクノキの樹皮下で越冬していたイイチモンジハムシ Morphosphaera japonica です。暖かい季節にはイヌビワやイタビカズラでよく見かけるハムシですが、冬場はなぜかこの木がお気に入りのようです。樹皮の捲れ具合がちょうど良いのかも知れません。
相変わらず、虫探しは最不調です。
2021年2月19日金曜日
ニッポンオナガコバチ♀(深度合成)
ニッポンオナガコバチ Macrodasyceras japonicum の♀です。先週出した♂と同じ日に採集、翌日一緒に撮影していたのですが、合成処理やレタッチが面倒くさくてなかなか捗らず、一週間遅れの登場となりました。