2021年4月15日木曜日

マルトビムシの一種

先日のクモスケダニの記事にもちょっと顔を出しましたが、伐採木の樹皮の下に小さなマルトビムシが沢山いました。多分すべて同じ種なんだろうと思いますが、 大きな個体で体長0.6mmくらい、一番小さなものでは0.3mmにとどきません。小さな個体はおそらく幼虫だと思います。

大型の個体です。

この個体で約0.35mm。次の2枚も同じです。

何か食べているようですが、菌類でしょうか。

この茎のようなものがお気に入りのようです。

これは0.3mmほどです。

この日撮影した最小の個体で、体長約0.27mm。

これで何齢くらいなのか分かりませんが、孵化したばかりの幼虫は多分まだもっと小さいんでしょうね。

(2021.04.08・学が丘北公園)

2021年4月11日日曜日

クモスケダニ科の一種(Eremobelba sp.)

 先日のイレコダニと同じ、積み上げられて腐朽の進んだ伐採木の樹皮の下にいたダニです。
以前掲載したヤマトクモスケダニ Eremobelba japonica によく似ていますが別種のようで、サイズもひと回り小型です。日本産土壌動物検索図鑑によれば日本産のクモスケダニ科は1属3種というこですが、図版では“背毛は縮れ毛。背面に亀甲模様なし”と“背毛は直毛。背面に亀甲模様あり”の二つのタイプが示されています。ヤマトクモスケダニは前者で、今回の種は後者のタイプのようですが、種名は分からないので Eremobelba sp. としておきます。

体長は約0.4mm。探すと結構たくさん見つかりますが、カメラの視野に導入するのがひと苦労です。

これは別個体ですが、背面の網目模様がはっきり見えます。

三角形に尖った学前体部はヤマトクモスケダニによく似ています。

背毛は縮れていません。

長く湾曲した胴感毛。

小さなマルトビムシが通りかかりました。

(2021.04.08・学が丘北公園)

2021年4月9日金曜日

クロスジコウガイビル?

コケの間を見え隠れしながら這っていた、長さ3センチばかりの小さなコウガイビルです。背中を1本の黒い線が走っているので、クロスジコウガイビルという種なのかも知れません。







(2021.04.08・学が丘北公園)


2021年4月8日木曜日

トビモンケチャタテ?と卵

 あまり期待もせずに裏返した木の葉の裏にチャタテが一匹いたのでレンズを向けてみると、傍らに糸に覆われた卵塊が見えます。おそらく産卵後の糸掛け作業の途中を邪魔してしまったんだろうと思ってそっと葉を戻し、しばらく様子を見ていましたが、再び作業を開始することもなく、やがておもむろに飛び去ってしまいました。卵の保護はこれで十分と判断したのかも知れません。

頭端から翅端まで約4.2mm。以前のブログにも掲載しているトビモンケチャタテ Valenzuela gonostigma だと思います。



産み付けられたばかりの卵はほぼ無色で透明感があります。大きさは長径約0.3mmです。

(2021.04.08・学が丘北公園)


2021年4月2日金曜日

イレコダニの一種

 腐朽した伐採木の樹皮をめくって見つけたイレコダニの仲間です。
ササラダニ類に属し、驚くと前体部を折り曲げボール状になることでこの名があるそうですが、イレコダニと名の付くものにはイレコダニ科・ヘソイレコダニ科・タテイレコダニ科などいくつかの科があって、今回の種がどの科に属するのかは分かりません。以前の記事の"その2"に似ているように見えますが、同種ではなさそうです。


この状態で体長約0.7mmです。

後ろから見ると肛門板が少し覗いています。

胴感毛は棍棒状です。


(2021.03.27・学が丘北公園)


2021年3月31日水曜日

ホシミドリヒメグモ・♂と♀

 シャリンバイの葉裏に仲良く並んだホシミドリヒメグモ Chrysso foliata の雌雄です。

左が♂で右が♀。この時期、よく見られる光景です。

(2021.03.27・学が丘北公園)


2021年3月29日月曜日

越冬から目覚めたオオスズメバチ

この1月に越冬中のオオスズメバチを見つけたコナラの伐採木を憶えていたので、前回元に戻しておいた樹皮をそっと持ち上げてみると、まだ同じ姿勢で眠っています。安眠を妨げては気の毒なのですぐにまた樹皮を被せましたが、やはり起こしてしまったのか、その場でしばらく虫を探しているうちに大きな羽音とともに外に出てきました。そのまま飛び去るかと思えば、体温が上がるのを待っているのか出てきた場所でいつまでもうずくまっています。夏場にはあまり近づきたくない相手ですが、体長4cmもある女王バチは間近で見るとなかなかの貫禄です。


(2021.03.27・学が丘北公園)