今年もアラカシの新梢に産卵するマスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai の姿が見られました。
赤い体色の単性世代の♀は昨年初めて撮影することができたのですが、その時産卵していたアラカシがどうなっているのか見に行きました。
今年もアラカシの新梢に産卵するマスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai の姿が見られました。
ミズアブ科 Wallacea 属の一種の♂です。
同属のミズアブは以前のブログで3度ばかり(2011.09.20、2013.05.31、2014.05.03)出していますが、どれも産卵中の♀ばかりでした。今回持ち帰った♂はそのうちのどれかと同種なのかも知れません。「ミズアブ科図鑑」では3種の♂の標本画像が見られますが、どれも同じように見えて、これだけで種まで見当をつけるのは無理なようです。
イスノキの枝葉を眺めていると、脱皮殻をぶら下げたウロコアシナガグモの♂がいました。
今年もイスノキの実のゴールからタマバエ(イスノキハリオタマバエ、またはイスノキミタマバエ asphondylia sp.)が羽化してくるころだと思って見に行きましたが、すでにシーズンは終わったのかあちこちの実に空の蛹殻が残されているだけです。ただその中で1匹だけ、羽化に失敗した遺骸が風に揺れていました。
アラカシの新葉の裏で、カシケクダアブラムシを狙っていたアブラバチ(コマユバチ科アブラバチ亜科 Aphidiinae の一種)です。アブラムシはちょうど越冬卵から孵化した幹母が産卵を始めたところで、1匹の幹母と数匹の1齢幼虫からなる小集団があちこちの葉で見られましたが、アブラバチは特にその幼虫を狙っているように見えました。ハチは大きく拡げた脚の間から腹部を伸ばして産卵管を突き刺すのですが、とても動きが早く、何度かチャンスがあったものの状況がよく分かる写真は撮れませんでした。
落ち葉や石の下からよく見つかる、チビヒョウタンゾウムシ Myosides seriehispidus です。珍しくもないゾウムシですが体表を覆う鱗片が面白いので、今回は採集して深度合成してみました。