2021年7月6日火曜日

ハリオティナ属の一種(Hariotina ?reticulata)

 これは以前のブログでコエラストルムの一種(Coelastrum sp.)として掲載したものと多分同じもので、淡水微生物図鑑(2010)に掲載されている Coelastrum reticulata に該当すると思っていました。しかしプランクトンハンドブック(2018)ではこれと同じタイプのものがハリオティナ属 Hariotina とされていて、「隣接する細胞は細胞壁の棒状突起で結合している」とあります。ネット情報を当たってみると、元々 Hariotina reticulata として記載されていたものがその後 Coelastrum 属に移され、最近になって再び Hariotina 属に戻されたようです。今回は16カットを深度合成してみました。

(2021.05.25・神戸市西区の水田にて採集)

2021年7月5日月曜日

コマユバチ科の一種?

トウネズミモチの葉裏にいました。コマユバチ科か、と思ったのですがそれにしては触角が短いような気がしますし、顔つきも違うような。と言って他に有望な候補も見つかりません。前後翅に左右も重なって翅脈がどうにもはっきりしませんが、見える部分だけ繋いでいくとやっぱりコマユバチ科のようにも見えます。と言うことで昨日に続き疑問符付きのタイトルです。体長約5mmです。






(2021.03.19・明石公園)

2021年7月4日日曜日

ヒメバチ科の一種?

綺麗な色のコバチ類だと思って撮ってみましたが、翅脈を見るとヒメバチ科のようです。と、思ったのですが2枚目の写真が半分ぼやけていてはっきりせず、コマユバチ科かも知れません。アラカシの葉裏にいました。体長は約2.4mmです。



(2021.04.22・明石公園)

2021年7月3日土曜日

ヒメガガンボ科の一種

 しばらく虫撮りに出かけていないので、古い写真の中から落穂拾いをしています。
腐朽の進んだ伐採木の周りを飛び回っていたガガンボです。翅脈を見るとヒメガガンボ科 Limoniidae のようですが、それ以上は分かりません。翅の長さは約9mmです。





(2021.03.27・学が丘北公園)

2021年7月2日金曜日

キイロシギアブの一種(Rhagio sp.)

近所の公園でときどき見かけるシギアブで、たいがい写真のように木の葉の裏にとまっています。キイロシギアブ Rhagio flavomedius だと思っていたのですが、あらためてネット情報を探してみるとこの Rhagio 属の数種は今の時点では同定が困難なようです(一寸のハエにも五分の大和魂・改 スレッドNo.7720)。体長は約8mmです。


正面像も撮りたかったのですが、逃げられました。

(2021.06.07・学が丘北公園)

2021年7月1日木曜日

再びイタチムシ

この1月にイタチムシの一種(Chaetonotus sp.)として出したのと同じ種だと思いますが、ゆっくり泳いでくれたので前回より分かりやすい写真が撮れたと思います。


腹面を向けています。頭部(右上)先端の円いのが口です。


同じく腹面ですが、少し手前にピントを合わせていて、多数の繊毛が見えます。

側面です。背中の膨らんだ部分では卵が成長しています。淡水のイタチムシでは普通♀しか見られないそうです。

イタチムシ類の多くは体表が鱗板に覆われていて、その形は種によって様々だそうですが、この種では背側の鱗板から長い棘が伸びています。

(2021.05.07・明石公園 藤見池にて採集)


2021年6月30日水曜日

ホソヒョウタンカスミカメ

 久しぶりに撮影したホソヒョウタンカスミカメ Pilophorus erraticus です。サクラの葉の裏にいました。以前のブログでもちょうど10年前に一度掲載しています。その時はシャリンバイに多数、また幼虫も混じっていたのですが、今回見つけたのは1匹だけで、幼虫の姿も見ませんでした。この仲間は姿が良くて好きなのですが、逃げ足が速くて撮りにくい連中です。




頭端から翅端まで約3.8mmです。

(2021.06.21・明石公園)