2021年8月2日月曜日

スグリゾウムシ

 普通種で見かけも冴えないスグリゾウムシ Pseudocneorhinus bifasciatus ですが、以前のブログも含めて多分初登場だったと思います。保育社の甲虫図鑑によれば、♀だけで単為生殖しているそうですが、男女群島の女島と中国には♂もいるとのこと。あらためて調べてみるまで知りませんでした。

ネズミモチの葉裏です。

吻の先まで約6.5mm。

これはサクラの葉裏の別個体。やや小型で、前胸背板の色も少し違います。


脚や触角まで鱗片に覆われています。

(2021.07.26・明石公園)

2021年8月1日日曜日

アミメアリの引っ越し

 トウネズミモチの幹を上っていくアミメアリの引っ越し行列を見つけました。地面から続く行列で、卵や幼虫や蛹が次々と運ばれて行きます。猛暑のせいかアリたちの歩くスピードもひときわ増しているようで、ピントが合うかどうかもほとんど運まかせの撮影ですが、久しぶりなので小一時間ほど粘ってシャッターを切り続けました。




ときどき後戻りしようとする人もいて混乱します。

お尻に幼虫をくっつけて運ぶ人も。

仲間に運ばれる成虫もいました。




新しい巣は地上1メートルちょっとの高さに開いた洞に造られていました。

(2021.07.26・明石公園)

2021年7月31日土曜日

オナガミジンコの一種

暑中見舞い申し上げます。
連日の猛暑で虫たちも姿を消してしまったようなので、気分を変えてちょっと涼しげな(?)オナガミジンコ(Diaphanosoma sp.)でも。

(2021.07.28・明石公園 剛の池にて採集)

2021年7月30日金曜日

カネタタキを捕えたヒサマツムシヒキ

 林の中でカネタタキを捕えていたヒサマツムシヒキ Tolmerus hisamatsui です。

勝手な思い込みで、ムシヒキ類は飛んでいる獲物しか狙わないんじゃないかという気がしていたのですが、そうでも無いんですね。カネタタキは♀だと思って撮影していたのですが、産卵管が無いようにも見えるので♂の幼虫かも知れません。



(2021.07.23・明石公園)

2021年7月29日木曜日

ノミヒゲナガゾウムシの一種

 サクラの葉の裏に黒いゴマ粒のようにくっついていた小甲虫です。ポロリと落ちないようそっと葉を引き寄せてカメラで覗くと、小さいながらヒゲナガゾウムシの顔をしていました。
保育社の甲虫図鑑を調べるとノミヒゲナガゾウムシの仲間のようです。和名にこの名がつく種は3属(Choragus,Citacalus,Melanopsacus)にわたっていて、互いに近似している上に相当数の未記載種があるとのこと。既知の数種の検索表もありましたが、実物を持ち帰って調べないと同定は難しそうです。


体長は約2.1mm。



ちぎった葉の上で裏返してみたのですが、ころころ転がって落ち着きません。


(2021.07.23・明石公園)

2021年7月27日火曜日

枯れ木に産卵するナガコバチ科 Metapelma sp.

 径10センチ足らずのアラカシの立ち枯れで、ナガコバチの一種が産卵していました。
以前に枯れ枝の上を歩いているところを撮影したものと同種のようで、Metapelma 属の一種と思われます。コバチ類としては大柄で、産卵管を除いた体長は6.2mmほどあります。撮り始めると産卵管を抜いて離れていきましたが、やがて戻ってきて元いた場所を歩き回りながらあちこちに産卵管の先をあてがい、何度かは深々と付け根まで挿入していました。
Metapelma 属は樹木穿孔性の甲虫に寄生するそうで、この枯れ木にもところどころに虫孔が開いていました。同属の♂の見事な深度合成画像がBABAさんのところで見られます。よく似ているので、もしかしたら同じ種かも知れません。











最後は同じ木の上をうろついていたやや小型(体長約5.3mm)の♀です。2匹はときどき鉢合わせをしては喧嘩をしていました。

(2021.07.23・明石公園)


2021年7月25日日曜日

ガを捕えたアリグモ♀

 モチノキの幹で小型のガを捕えていたアリグモです。


大きな目にガの鱗粉が一杯くっついています。えり好みできるものなら、こんな獲物は敬遠したいでしょうね。

アリグモの体長は約6mm。まだ成体ではないかもしれません。

獲物のガは前翅長約8mm。科の見当もつきません。

(2021.07.23・明石公園)