2021年9月26日日曜日

ヨツメヒメハマキ

 これはヨツメヒメハマキ Cydia danilevskyi だと思います。幼虫はコナラやミズナラの実を食べるそうですが、確かにコナラの多い場所でした。翅端まで9mmくらいです。




(2021.9.24・学が丘北公園)


2021年9月25日土曜日

タイワンヒゲナガアブラムシとマミー

 アキノノゲシの葉裏についていたタイワンヒゲナガアブラムシ Uroleucon formosanum です。


体長約2.5mmの有翅成虫です。

中央の有翅幼虫は体長約2.4mm。

これは無翅胎生雌だと思います。体長約2.8mm。

ちょっと気になったのは隣の葉についていたこのマミーです。

すでに寄生者が出た後のようですが、よく見かけるものと違ってアブラムシの外殻の下に繭のようなものが見えます。調べてみるとそらさんのところでよく似たものが紹介されていました。その記事へのezo-aphidさんのコメントによると、「アブラバチ科のPraon属は、蛹化になる際にアブラムシから脱出して、腹下にテント型のマユを作ります。」ということです。そらさんの記事では寄主はタイワンヒゲナガアブラムシと同属のアワダチソウアブラムシ(セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ)なので、おそらくこのマミーも Praon属によるものと思われます。

(2021.09.21・明石公園)

2021年9月24日金曜日

オキシトリカの一種?(?Oxytricha sp.)

 以前のブログでも同じタイトルで出していますが、こちらの方が大型で刺毛の様子にも違いがあって別種ではないかと思います。またどちらもアンフィシエラ Amphisiella その他のよく似た属かも知れません。


横向きになったところ。

腹側の3本の刺毛列が斜めに走っています。


大核が2個、前後に並んでいます。

動画です。


(2021.08.06・明石公園の池にて採集)

2021年9月23日木曜日

ジュズダニ科の一種・幼体?

濡れ落ち葉の上を 歩いていた足の長いダニ。ジュズダニ科(Damaeidae)の一種だと思います。体長約0.3mmで、幼体でしょうか。小さすぎて、どこにピントが合っているのかわからないような写真ばかりです。






(2021.09.21・明石公園)

2021年9月22日水曜日

ツマグロスケバ

 クサギの枝先にツマグロスケバ Orthopagus lunulifer がいました。以前はこの公園でもよく見かけたのですが、他の虫たちと同様かなり数を減らしているようで、撮影したのは数年ぶりです。11年前の記事には幼虫も出しています。

枝に口吻を突き刺して吸汁していたのですが、警戒して中止してしまいました。体長約10mm、翅端まで約13mmです。

ウンカの仲間はどれも面白い顔をしています。

(2021.09.21・明石公園)

2021年9月21日火曜日

スキバツリアブ?

これはスキバツリアブ Villa limbata だと思って撮影したのですが、以前掲載したもの(こちらこちら)と比べると、胸部や腹部に生えている毛の色がずいぶん異なります。北隆館の大図鑑によれば胸部の前・側縁、腹部側縁(第5、6節以外)などの毛の色はほとんど黄色ということですが(以前の記事の個体には一致しますが)、今回の個体ではそれがほぼ白色で、一致しません。写真で確認できる限りでは翅脈やその他の特徴に違いは見つかりませんが、とりあえずタイトルには疑問符をつけておきます。




(2021.09.21・明石公園)

2021年9月19日日曜日

泳ぐパラディレプタス(Paradileptus sp.)

これはパラディレプタスの一種(Paradileptus sp.)で、以前にこのブログでも出していますが、細胞前端が象の鼻のように長く伸びた大型の繊毛虫です。動きも活発で、広い水中では回転しながら自在に泳ぎ回るのを実体顕微鏡で見ることができますが、それをスライドガラスにとってカバーガラスの下に閉じ込めると速やかに弱ってしまうことが多く、あまり長く撮影を続けられません。細胞を圧迫しないように2枚のガラスの間隔を充分とっていてもやがて動きが遅くなり、なぜか長い鼻も水に溶けるように消失してしまうのです。そこで今回はカバーガラスの下に厚さ1mmほど(細胞全長の2倍以上)の空間を作り、低倍率でその遊泳を撮影してみました。5、6個体を一緒に封入しましたが、動きが速いので画面に入るのもピントが合うのも運次第です。


(2021.08.31・明石公園 桜堀にて採集)