2021年10月5日火曜日

オオマイコガ

何度も撮影している種なのですが、記事にするのははじめてだと思います。BABAさんAclerisさんYAMKENさんのところで紹介されているオオマイコガ Stathmopoda stimulata と、少し色が薄いものの斑紋がよく一致するので、同種だろうと思います。幼虫の食草はヤブニッケイだそうですが、カクレミノの葉裏にいました。

長い後脚を持ち上げた静止姿勢が印象的です。


後ろから。

頭端から翅端まで約7.5mmです。



(2021.09.30・明石公園)

2021年10月3日日曜日

キバラヘリカメムシ・つづき(卵と1・2齢幼虫)

 昨日の記事の続きです。

マサキの葉の上に、孵化前の卵塊もありました。

14個の卵の内、1個だけなぜか他と向きが逆です(“蓋”が左を向いています)。


こちらの卵塊はマサキに入り混じって枝を伸ばしていたトベラの葉裏に産み付けられていましたが、すでに幼虫が孵化しています。


卵殻に比べてずいぶん大きいように感じますが、これでもまだ1齢だと思います。


約3時間後に戻ってくると、2齢への脱皮が始まっていました。

脱皮後は体長の増加分以上に触角が目立って長くなっています。

(2021.09.30・明石公園)

2021年10月2日土曜日

キバラヘリカメムシ

 生垣のマサキにキバラヘリカメムシ Plinachtus bicoloripes の幼虫が集まっていました。

多分5齢でしょう。

まだ色づく前の実を吸汁しています。

成虫もいました。

ここでは4齢から5齢への脱皮中です。



(2021.09.30・明石公園)

2021年10月1日金曜日

ヤマトシリアゲ

 つい先日、そらさんのところにも登場したヤマトシリアゲ Panorpa japonica です。今年は数が少ないとお嘆きのようですが、当地でも年々数を減らしているようです。久しぶりに見つけたのでじっくり撮りたかったのですが、その前に逃げられました。


秋型の♂です。

(2021.09.24・学が丘北公園)


2021年9月30日木曜日

コレプスの細胞分裂

 先日も出したばかりのコレプス(Coleps sp.)ですが、分裂途上の細胞を見つけました。


発見時、分裂はすでにかなり進んでいました。外殻が二つに分かれ、内部のむき出しの部分が膨らんできています。もっと初期の段階から観察したいものですが、見つかるのはこんな状態のものばかりです。

約3分後。

さらに1分後、完全に分離しました。

上の続きではありませんが、分裂後間もない細胞です。新たに成長してきた部分はまだ外殻に覆われていません。

次の動画はまた別の細胞です。


(2021.9.28・明石公園 藤見池にて採集)




2021年9月29日水曜日

カメノコウワムシ属の外来種?(Keratella ?americana)

 いつもの池ではごく普通に見つかる小型のワムシで、カメノコウワムシ Keratella cochlearis だと思っていたのですが、あらためて手持ちの図鑑類などで確認すると別種のようです。この種には多くの変種があって、和名の由来である背甲の亀甲模様もそれぞれ異なるのですが、それが図鑑に掲載されているくつかの型のどれにも当てはまりません。そこでネット情報を探してみると、四日市大学生物学研究所のサイトで紹介されている Keratella americana f. hispida という種によく一致することが分かりました。「Keratella cochlearisに似ているが,背面の亀甲模様が全く異なる.Keratella valga等のように,中央に六角の亀甲が4個並ぶことで区別できる。外来種。東海地方の池沼では普通に見られる。」と説明されています。そこに掲載されている画像は小さくて分かりづらいのですが、いくつかの海外サイトの図でよく確認できます。今回は数個体を撮影しましたが、亀甲模様の型はすべて同じでした。

この画像では背甲を上に向けていますが、ピントは腹甲近くに合っています。頭部を出していて、赤い眼が見えます。

ピントを少し上に移動。

背板表面に合わせると、うっすらと亀甲模様が見えてきます。

別個体ですが、ほぼ真横から見ています。背甲にはかなり凹凸があるようです。

これも別個体。腹側から斜めに見ています。腹甲は扁平です。

上の画像では亀甲模様が見えにくいのでもう1枚。これも別個体です。

動画です。


(2021.07.28・明石公園 剛の池にて採集)

2021年9月27日月曜日

オビコシボソガガンボ?

 クサギの葉の上で交尾していたコシボソガガンボの一種です。多くのサイトで画像が掲載されているオビコシボソガガンボ Ptychoptera japonica と同種のように見えますが、近似種の有無もはっきりしないので、種名には疑問符をつけておきます。

体長は左の♀が7.5mm、♂が5mmくらい。♂は脚を2本失っています。

♂の触角が非常に長い。


(2021.09.24・学が丘北公園)