2021年12月9日木曜日

キートセロス属2種(Chaetoceros spp.)

 代表的な海の浮遊珪藻、キートセロス(キートケロス、ツノケイソウ)属の2種です。以前のブログでも同じようなものを出していますが、今回は深度合成しました。それぞれ暗視野と偏斜照明で撮影しましたが、きれいに仕上げるのは難しいですね。





(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)

2021年12月8日水曜日

リゾソレニア属2種(Rhizosolenia spp.)

 リゾソレニア属 Rhizosolenia の珪藻を二つ。先月出した ?robusta と違って、ツツガタケイソウの和名通りの形をしています。どちらも深度合成画像です。

これはこちらにちょっと似ています。

こちらは2細胞がつながっています。両端が針のように細長く伸びて画面からはみ出しそうです。

同じ画像から中央部の拡大。接続部を覆う被殻が出来ているようです。

(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)

2021年12月7日火曜日

ウズムシ類のミュラー型幼生(Müller's larva)

 以前のブログにも一度出していますが、ウズムシ類のミュラー型幼生 Müller's larva です。同種かどうかは分かりませんが、今回の方が小さく、「腕」の突出も弱いので、やや齢が若いのかも知れません。

頭部(右側)から毛束が伸びています。

黒い点は眼だと思いますが、2個あるようです(1個は反対側にあるのでぼやけています)。



全身が長い繊毛に覆われています。

動画です。



(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)

2021年12月6日月曜日

叉肢が美しいオイトナ属の一種(Oithona sp.)

カイアシ類のオイトナ属 Oithona は昨年にも出していますが、これは別種のようで、ちょっと豪華な叉肢をもっています。過去の画像を探してみると、以前のブログで5年前に出したものと同じもののようですが、今回は深度合成しました。

なぜか片方の第一触角を二枚貝の幼生がしっかり咥えこんで放しません。動きが止まったところを見計らって、適当にピントを送りながら連写モードで手早く撮影しました。消化管だけはずっと動いていたので、そのあたりはぼやけています。


1枚目からの切り出しです。

(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)

2021年12月5日日曜日

シラホシトリバ

 トベラの葉裏にとまっていたシラホシトリバ Deuterocopus albipunctatus です。珍しいものでもありませんが、この奇抜な形は、もしこれで数がはるかに少なければマニアに珍重されたかも知れません。



前翅の開帳約13mm、体長約6mmです。



撮影中に飛んで別の葉に移りました。後ろ姿も魅力的です。

(2021.11.19・舞子墓園)

2021年12月4日土曜日

スチコロンケ(の殻?)

 スチコロンケ(Sticholonche zanclea)は現在では放散虫に含められるそうです。以前にも掲載していますが、ピントの浅い画像で全体像を見せるのには大変都合の悪い形をしています。今回は採集したサンプルの中に内容物がほとんど抜けて殻だけになったようなものを見つけたので、バラバラにならない程度にカバーガラスで軽く押しつぶし、深度合成撮影をしてみました。

まず暗視野で。放射状に伸びる針のような骨片の束がいくつも見えますが、このような束が細胞全体では14個あるそうです。

明視野でも撮りました。

これは偏斜照明。針状骨片の基部は鏃のような形です。

(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)

2021年12月3日金曜日

キモンケチャタテ

いろんなサイトで画像が掲載されているキモンケチャタテ Valenzuela oyamai ですが、なぜかこれまで見る機会がなく今回が初めての登場です。クサギの葉裏にいました。頭端から翅端まで約4.2mmです。



(2021.11.19・舞子墓園)