2022年1月14日金曜日

クチビルケイソウの一種

 クチビルケイソウ(Cymbella)の一種です。わりあい大型の種で、生体でも殻の条線がはっきり見えます。ゆっくり動いていました。

殻面にピントを合わせています。厚みのある被写体を偏斜照明で撮るとボケが片側に出て、ちょっとブレたように見えてしまいます。

こちらは細胞の中心付近にピントを合わせています。

(2022.01.07・明石公園 桜堀にて採集)

2022年1月12日水曜日

真冬のボルボックス

 正月三が日も済んで、いつもの公園の池で水を濾すとボルボックス(Volvox sp.)が大量に採れました。

この池では20年も前から採集していますが、2019年以前にはボルボックスはかなり珍しいもので、時折少数が見つかる程度でした。それが2年ほど前から度々大量に発生するようになったのですが、その理由の見当がつきません。今回は有性群体は見当たりませんでした。

優雅に泳いでいる姿を撮ろうとしていたのですが、照明を当てると中心部めがけて周囲から集まって来て、こんな過密状態になってしまいました。

(2022.01.07・明石公園 剛の池にて採集)

2022年1月11日火曜日

ムクノキトガリキジラミ

モチノキの葉裏に集まっていた3匹のキジラミ。

この時期、いろんな木の葉で見かけるムクノキトガリキジラミ Trioza usubai です。


尾端を見ると3匹とも♂のようでした。体長2.3mm、翅端まで3.7mmくらいです。

その顔。

これは近くのヘデラにいた♀です。大きさは♂とほぼ同じ。

(2022.01.05・明石公園)

2022年1月10日月曜日

クモヒメバチの幼虫を背負ったウロコアシナガグモ

 シャリンバイの葉の裏にいたウロコアシナガグモ。体長3.5mmほどの♀です。

気の毒なことに、背中にクモヒメバチの小さな幼虫がくっついています。一昨年5月にも同様の光景を出していますが、その時は幼虫がもっと成長していました。





(2022.01.05・明石公園)

2022年1月9日日曜日

ヤツデの枯葉から~その3~ チマダラヒメヨコバイがたくさん

 2か月ほど前に羽化の様子を出したばかりのチマダラヒメヨコバイです。越冬中の個体はよく見かけますが、こんなにたくさん集まっているのは初めて見ました。




翅端まで2.5mm前後です。

(2022.01.05・明石公園)

2022年1月8日土曜日

ヤツデの枯葉から~その2~ ヤマトクサカゲロウ 越冬色

 アシダカグモの次に出てきたのはヤマトクサカゲロウ Chrysoperla nipponensis でした。茶色っぽい越冬色です。スズキクサカゲロウによく似ていますが、顔の黒紋が違う他に、スズキはこちらのように越冬中も体色が変わりません。


体長約11mm。

(2022.01.05・明石公園)

2022年1月7日金曜日

ヤツデの枯葉から~その1~ アシダカグモ幼体

枯れたヤツデの葉が枝から垂れ下がっています。

皺くちゃになった大きな葉はこの時期、ちょっと拡げて覗いてみる価値があります。

出てきたのは体長12mmほどのアシダカグモ Heteropoda venatoria の幼体。

別の葉からもう1匹現れました。

大きさはほぼ同じ。兄弟でしょうか。身を隠そうとウロウロしますが、気温が低いので動きは緩慢です。

立ち止まったところで顔面を1枚。

(2022.01.05・明石公園)