2022年3月1日火曜日

ナガコバチ科 Mesocomys sp. つづき(深度合成)

 昨日の記事の Mesocomys sp.を採集して帰り、深度合成しました。
いつものようにしばらく冷凍庫に放り込んだのですが、ご覧のように頭部から腹端にかけて体が背方に反り返ってしまいました。これはナガコバチ科特有の現象のようで、他の小型のハチ類では見たことがありません。外骨格や筋肉の構造に違いがあるんでしょう。元に戻す方法も知らないので、そのまま撮影しました。











(2022.01.22・明石公園にて採集)

2022年2月28日月曜日

ナガコバチ科 Mesocomys sp.

久しぶりに見つけた美しいナガコバチです。 以前のブログに出したこちらに似ていて、同種かも知れません。BABAさんのところにもよく似たものが掲載されていて、研究者の方からの「Mesocomys 属で恐らくM. albitarsis」というコメントが紹介されています。同じく卵寄生でよく似たAnastatus 属とは「中胸盾板(mesoscutum)の溝がAnastatusがV字型をしているのに対して、MesocomysはU字型をしていることから見分けられます」ということです。下の画像でもその特徴が確認できるので、Mesocomys 属として間違いないでしょう。

トウネズミモチの葉裏にいました。


美しいハチなので採集してスタック撮影しましたが、長くなるので次の記事で。

(2022.01.22・明石公園)

2022年2月27日日曜日

ヒメコバチ科 Sympiesis sp.

 これはヒメコバチ科の Sympiesis属の一種です。以前のブログに2度(2012/01/08,2016/01/13)登場した S. striatipes によく似ているのですが、胸部の色にかなり青味が強いので別種だと思います。今回は採集してスタック撮影しました。







(2022.01.18・松が丘公園にて採集)

2022年2月26日土曜日

ギンメッキゴミグモ幼体

ギンメッキゴミグモ Cyclosa argenteoalba の幼体です。体長は2mm強で、トウネズミモチの葉裏にいました。


背中の“銀メッキ”は鱗状です。



網を張ったところはこちらに載せています。

(2022.02.24・学が丘北公園)

2022年2月24日木曜日

オダカグモ

 ユズリハの葉裏にいたオダカグモ Meotipa argyrodiformis です。体長は約4mmで、♀の成体だと思います。このクモは以前のブログに何度か出していますが、夏から秋にかけて卵嚢を守っている姿がよく見られます。

脚を1本失っているようです。


危険を感じると体を横に寝かせる習性があります。


(2022.01.27・舞子墓園)

2022年2月23日水曜日

コリケウスの一種(Corycaeus sp.)

 メガネケンミジンコという和名を持つコリケウス Corycaeus の一種です。以前このブログに掲載して Corycaeus affinis という種名を教えていただいたものと同種かも知れませんが、こちらの方が後体部が太短いようです。断続的に激しく動いていましたが、その合間を縫ってピントを送りながら連写モードでスタック撮影しました。




(2022.02.15・西舞子海岸にて採集)

2022年2月22日火曜日

カルケシウムの一種(Carchesium sp.)

群体性のツリガネムシ、カルケシウム Carchesium の一種です。同じく群体性で以前にも掲載したエピスティリス Epistylis と違って、普通のツリガネムシのように柄が収縮します。


この群体は直径1mm以上あって、肉眼では白い塊に見えます。

暗視野で。

微分干渉で(以下同じ)。



画面下よりのピンクの筋は、光っている珪藻です。




動画です。



(2022.02.01・明石公園 桜堀にて採集)