2022年3月3日木曜日

ハネカクシ科 Lispinus 属の一種

 腐朽した伐採木の樹皮下にいたハネカクシですが、以前のブログに Lispinus sp.として掲載したものと同じ種だと思います。その記事のコメントにも書いたように、保育社の甲虫図鑑ではチビホソハネカクシ L.impressicollis の説明におおむね一致するものの、2.5-3mmとある体長を撮影した個体ではかなり上回り、決められませんでした。今回の個体も体長は約3.5mmで、やはりチビホソとするには大き過ぎます。






(2022.02.24・学が丘北公園)

2022年3月2日水曜日

カラヌスの一種

 カイアシ類のカラヌス目(Calanoida)の一種です。先日のコリケウスと同様、動きの止まった時を見計らってピントをずらしながら連写モードし、深度合成しました。


腹側を上に向けています。



(2022.02.15・西舞子海岸にて採集)

2022年3月1日火曜日

ナガコバチ科 Mesocomys sp. つづき(深度合成)

 昨日の記事の Mesocomys sp.を採集して帰り、深度合成しました。
いつものようにしばらく冷凍庫に放り込んだのですが、ご覧のように頭部から腹端にかけて体が背方に反り返ってしまいました。これはナガコバチ科特有の現象のようで、他の小型のハチ類では見たことがありません。外骨格や筋肉の構造に違いがあるんでしょう。元に戻す方法も知らないので、そのまま撮影しました。











(2022.01.22・明石公園にて採集)

2022年2月28日月曜日

ナガコバチ科 Mesocomys sp.

久しぶりに見つけた美しいナガコバチです。 以前のブログに出したこちらに似ていて、同種かも知れません。BABAさんのところにもよく似たものが掲載されていて、研究者の方からの「Mesocomys 属で恐らくM. albitarsis」というコメントが紹介されています。同じく卵寄生でよく似たAnastatus 属とは「中胸盾板(mesoscutum)の溝がAnastatusがV字型をしているのに対して、MesocomysはU字型をしていることから見分けられます」ということです。下の画像でもその特徴が確認できるので、Mesocomys 属として間違いないでしょう。

トウネズミモチの葉裏にいました。


美しいハチなので採集してスタック撮影しましたが、長くなるので次の記事で。

(2022.01.22・明石公園)

2022年2月27日日曜日

ヒメコバチ科 Sympiesis sp.

 これはヒメコバチ科の Sympiesis属の一種です。以前のブログに2度(2012/01/08,2016/01/13)登場した S. striatipes によく似ているのですが、胸部の色にかなり青味が強いので別種だと思います。今回は採集してスタック撮影しました。







(2022.01.18・松が丘公園にて採集)

2022年2月26日土曜日

ギンメッキゴミグモ幼体

ギンメッキゴミグモ Cyclosa argenteoalba の幼体です。体長は2mm強で、トウネズミモチの葉裏にいました。


背中の“銀メッキ”は鱗状です。



網を張ったところはこちらに載せています。

(2022.02.24・学が丘北公園)

2022年2月24日木曜日

オダカグモ

 ユズリハの葉裏にいたオダカグモ Meotipa argyrodiformis です。体長は約4mmで、♀の成体だと思います。このクモは以前のブログに何度か出していますが、夏から秋にかけて卵嚢を守っている姿がよく見られます。

脚を1本失っているようです。


危険を感じると体を横に寝かせる習性があります。


(2022.01.27・舞子墓園)