トベラの葉裏に妙な形のクモがぶら下がっていると思ったら、大きなクモヒメバチの幼虫を背負ったウロコアシナガグモでした。
クモは♂です。クモヒメバチ幼虫は今年の1月に見たものに比べるとはるかに大きく成長していて、また背中に突起が並んでいるので多分終齢でしょう。この突起には小さなフックが多数生えていて、クモが死んだ後このフックで糸にぶら下がり蛹化するのだそうです。2022年4月3日日曜日
ウロコアシナガグモとクモヒメバチ終齢?幼虫
(2022.03.29・明石公園)
2022年4月2日土曜日
チャエダシャク若齢幼虫
アラカシの新葉に小さなイモムシがくっついていました。よく目立つ白い細帯から、チャエダシャク Megabiston plumosaria の若齢幼虫だと思います。
(2022.03.29・明石公園)
2022年4月1日金曜日
ハリケイソウの一種(?Ulnaria sp.)
アオミドロなどの糸状藻にたくさん付着して針山のような塊を作っている細長い珪藻です。古い図鑑で調べるとシネドラ属(Synedra)なのですが、最近その代表的な大型種(S. ulna)などがウルナリア属(Ulnaria)に移されたそうなので、どちらの名を使っていいのかよく分かりません。また和名はどちらもハリケイソウとされているようで、素人は混乱しますね。それはともかく、シャーレの中でこの珪藻の集団がキラキラ輝いているのはなかなか美しい眺めなので、なるべくその形を崩さないように水の厚みをたっぷりとって封入し、スタック撮影してみました。
暗視野の深度合成はハイライトの光芒が邪魔をしてなかなかすっきりした像になりません。
連写モードで約120カット、10秒ちょっとの撮影中にツリガネムシは結構動いていたように見えましたが、そこそこ止まって写っています。
以下はカバーガラスで押さえつけて、通常の一枚撮り(DIC)です。
(2022.03.11・明石公園の池にて採集)
2022年3月31日木曜日
越冬明けのキノカワガ
以前、虫仲間からトゲアリが営巣していることを教えて貰ったアラカシの木を見に行くと、幹にキノカワガ Blenina senex が止まっていました。先週見た時にはいなかったので、暖かくなって越冬場所から出てきたのでしょう。うまく樹皮に溶け込んでいますが、この日はトゲアリも数匹、のろのろとパトロールを始めていたので、あまり長居はできないかもしれません。
前翅長約19mmです。
(2022.3.25・明石公園)
2022年3月30日水曜日
2022年3月29日火曜日
2022年3月28日月曜日
レンバディオン(Lembadion sp.)
大口の繊毛虫、レンバディオン(Lembadion)の一種です。フロントニアに近い仲間ですが、口部域がほとんど細胞全長にわたって大きく開いていて、その縁からカーテンのように長い繊毛の列(膜板と呼ぶそうです)が伸びています。下の1~3枚目はくるくると回転しながら高速で泳いでいるのを追いかけながら撮ったものですが、4~5枚目ではほぼ動きが止まっています。そうなると弱ってしまうのか、5枚目では長い繊毛を周囲に撒き散らしているように見えます。
(2022.03.11・明石公園の池にて採集)
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