エピスティリス(Epistylis)は群体性のツリガネムシで、こちらのようにミジンコやケンミジンコなどの付着しているものもよく見かけますが、この日採集したサンプルには単独で浮遊する群体が非常に多く見られました。同じ群体性のカルケシウム(Carchesium)と違って収縮する時は全部の細胞が一斉に収縮し、その際柄は動きません。
(2022.03.25・明石公園の池にて採集)
いつも見ているイスノキで、今年もイスノキハリオタマバエ(?)の蛹殻がたくさん見られたので、そのあたりに羽化した成虫がいないかと探していたら、葉の裏で交尾しているタマバエが見つかりました。イスノキハリオタマバエ(と思われるもの)よりひと回り小型で体色も薄く、別種のようです。イスノキに何らかのつながりががあるのかどうか分かりませんが、他には見つからなかったので偶然飛んできただけなのかもしれません。
アラカシの幹を登っていたきれいな芋虫。背中の二又に分かれた突起が特徴的で、調べてみるとシモツケマルハバチ Apareophora japonica の幼虫のようです。体長は12mmくらいで、まだ若齢だと思いますが、食草を離れて迷子になってしまったんでしょうか。
草むらを歩いていると足元からとび出してきました。オオウンモンクチバ Mocis undata だと思います。越冬明けの成虫かと思ったら、蛹で冬を越すそうなので、羽化したばかりなんでしょう。前翅長は約23mmです。
いつも見ているアラカシの幹に、今年もたくさんのカシノアカカイガラムシが出てきていました。
体長は1mmちょっと、少し離れるとほとんど目にとまりませんが、近づいてよく見ると幹の上いたるところこの赤い虫が歩き回っています。冬を越した「中間幼虫」から羽化してきた口吻の無い♀成虫たちです。