2022年5月11日水曜日

ベニモントビカスミカメ

 これはベニモントビカスミカメ Psallus roseoguttatus だと思います。アベマキの葉裏にいました。翅端まで約3.6mmです。





(2022.05.05・明石公園)

2022年5月10日火曜日

アオグロナガタマムシ?

 何の木だったか忘れましたが、葉の上に乗っていた小さなナガタマムシです。近づくと葉の裏にまわりこんで、何枚か撮るうちに落下してしまいました。体長約4.2mmで、アオグロナガタマムシ Agrilus viridiobscurus だと思っていますが、自信はありません。



(2022.05.03・明石公園)

2022年5月9日月曜日

トウキョウカマガタアブラムシ

 シャリンバイの葉の裏に1匹だけとまっていた翅の長いアブラムシ。どこかで見た憶えがあると思えば、9年前に一度撮影していました。こちらの記事と同じ、トウキョウカマガタアブラムシ Yamatocallis tokyoensis でしょう。ホストはイロハモミジですが、ezo-aphidさんにいただいたコメントによれば十分に摂食した有翅幼虫は寄主以外の植物上でもよく見られるそうで、この成虫もシャリンバイに移動してきてそのまま羽化したものかもしれません。

体長2.6mm、翅端まで4.2mmくらいです。



(2022.05.03・明石公園)

2022年5月8日日曜日

ナスラ(ツツグチミズケムシ、Nassula sp.)

ツツグチミズケムシという和名を持つ繊毛虫、ナスラ(Nassula)の一種です。細胞の前端近くに丸い口が開いて、そこから内部に向かって繊維束が伸びる梁器(Cyrtos)と呼ばれる構造が見えます。「淡水微生物図鑑」によるとユレモを専門に捕食するそうですが、このナスラは珪藻類をたらふく食べているようです。



1枚目から3枚目へ、細胞表面から内部へピントを移動しながら撮っています。

動画です。


(2022.04.26・神戸市西区伊川にて採集)

2022年5月7日土曜日

ナナフシ幼虫

 10年ほど前にはこの公園でナナフシを見ることはほとんど無かったのですが、ここ数年、この季節になると幼虫がよく見られるようになりました。ただし成虫になったものはなかなか見つかりません。無事に成長する割合は低いんでしょうね。

エノキの若葉に載っていました。

背伸びしながらカメラを頭上に持ち上げ、下に向けたモニタを仰ぎ見ながらオートフォーカス頼りで撮影、どうにかピントの合った1枚です。体長約28mm。

(2022.05.03・明石公園)

2022年5月5日木曜日

シャクトリムシとヒメコバチ(?Euplectrus)幼虫

 クサギの葉裏で、不吉な荷物を背負っていたシャクトリムシです。

背中にくっついているのはおそらくこちらこちらと同じ、ヒメコバチ科 Euplectrus 属の一種の幼虫でしょう。自由生活をする寄主に外部寄生する寄生バチはごく限られているようです。干からびた寄主の残骸の下にヒメコバチの蛹がいくつも並んでいるという光景はよく見かけますが、寄主がまだ生きている段階も、また寄生幼虫が1匹だけというのも初めて見ました。

シャクトリムシは体長約6mm、まだ若齢だと思います。普通はちょっと刺激を受けただけで動きを止め、その状態がかなり長く続くものですが、この幼虫はひたすら歩き回ります。寄生の影響でしょうか。



ヒメコバチ幼虫は体長約1.5mm、独特の形をしていて、最初2匹が重なっているのかと思いました。

同じ状態のシャクトリムシをムクノキの葉裏でも1匹見つけました。やや大きく体長8mmほどで、同種かどうか分かりませんが同じように撮影の間ずっと動き回っていました。寄生幼虫もやはり1匹、同じ場所についています。

最後はやはりムクノキの葉裏についていたこれ。寄主はすでに死んで、ヒメコバチ幼虫は繭を紡ぎ始めています。

寄主のシャクトリムシは先の2匹に比べてずいぶん小さいようですが、ヒメコバチ幼虫は同じくらいの大きさがあります。ということは先の2匹の寄主のサイズであれば複数が寄生出来そうなものですが、1匹づつというのは不思議です。

(2022.04.28・舞子墓園)

2022年5月4日水曜日

オオワラジカイガラムシ・♂

 この日はオオワラジカイガラムシ Drosicha corpulenta の♂がちらほら出てきていました。この季節限定ですね。クヌギやコナラの幹では♀も歩き回っていましたが、交尾は見られませんでした。以前に見た交尾の様子はこちら



モチツツジの粘毛に捕まってもがいているのもいました。

(2022.04.28・舞子墓園)