2022年6月14日火曜日

64細胞のヒトヅノクンショウモ

いつもの公園の池のサンプルではクンショウモもよく見つかりますが、細胞数が32個かそれ以下のものばかりで、64個のものはなかなか見つかりません。今回のヒトヅノクンショウモ Pediastrum simplex はかなり探してようやく見つけたもので、中身の抜けてしまった細胞や矮小な細胞まで数えて一応64個になります。位相差っぽい画像ですが、自作の反射式暗視野コンデンサによる輪帯照明です。

128細胞のクンショウモは未だに見たことがありません。

(2022.06.11・明石公園の池にて採集)

2022年6月13日月曜日

クダアザミウマの一種の幼虫

 サクラの葉の裏できれいなアザミウマを見つけました。クダアザミウマ科の幼虫のようです。体長は約1.2mm。最近害虫アザミウマ類に対する生物農薬として販売されているアカメガシワクダアザミウマというのが、ネット上の画像を見る限りよく似ていますが、クダアザミウマの幼虫には同じような体色のものが他にもたくさんいるのではないかと思います。





(2022.06.01・明石公園)

2022年6月12日日曜日

ネコハグモとクモヒメバチ幼虫

 クモヒメバチに寄生されたネコハグモ Dictyna felis です。サクラの葉の裏で見つけました。クモの体長は約2.6mmです。
これまで何種類かのクモが寄生されているのを見ていますが、ネコハグモは初めてのような気がします。クモヒメバチの仲間は寄主特異性が非常に高いそうなので、このクモにも専門に寄生する種がいるんでしょう。クモにくっついた幼虫は時々見かけても、実際に産卵している場面には未だ遭遇したことがありません。いつかこの目で見たいものです。






(2022.06.01・明石公園)

2022年6月11日土曜日

オドリバエ科の一種

 ノブドウの葉の裏で、ユスリカを捕えていたオドリバエの一種です。以前のブログに Tachydromia 属ではないかとして掲載したものによく似ていますが、同種ではなさそうです。翅脈もほとんど読めないので属も違うかも知れません。周囲の草の葉の上ににもたくさんいましたが、すばしこく逃げ回るので撮れたのはこれだけでした。体長約3mmです。



(2022.06.01・神戸市西区伊川)

2022年6月10日金曜日

アラカシの葉裏のコナカゲロウ幼虫

 アラカシの葉裏でじっとしていたコナカゲロウ科(Coniopterygidae)の一種の幼虫です。過去に撮影したコナカゲロウの幼虫は何種類かあって、どれも種名は分かりませんが、今回のものはこちらの記事でヤノイスアブラムシを食べていたのと同じ種のようです。体長約1.9mm。




(2022.06.1・明石公園)

2022年6月9日木曜日

リトノタスの一種(位相差)

 この繊毛虫はリトノタス属(Litonotus)の一種だと思います。以前に微分干渉での画像を出していますが今回は位相差で撮りました。大きさは同じくらいで、同種かも知れません。先日のヌクレアリアと同じ、近所の河川敷の水溜まりで採取し、3週間ほど放置していたサンプルの中にいました。



横向きになると細胞前半がかなり扁平なことが分かります。

動画です。


(2022.05.19 撮影)

2022年6月8日水曜日

モチツツジの葉の上のモチツツジカスミカメ

 家の近所の小さな緑地に植わっているモチツツジに、モチツツジカスミカメ Orthotylus gotohi が集まっていました。成虫・幼虫ともにたくさんいて、かなりの割合で餌にありついていました。餌というのはモチツツジの腺毛に捕えられて死んだ、あるいは動けなくなった小さな虫で、このカメムシはそれらに口吻を突き刺して吸汁します。自身は腺毛に脚をとられることなく自由に歩き回ることができ、またモチツツジの上以外で発見されることがないというユニークなカメムシです。

アブラムシを吸っている成虫です。

上と同じ。

こちらの餌はハラビロクロバチの一種。

こちらはハエヤドリクロバチの一種に口吻を刺していましたが…。

成虫はカメラを警戒して立ち去り、その後すかさず近くにいた幼虫が寄ってきました。

この幼虫もアブラムシを吸汁しています。

上と同じ。

(2022.05.31・神戸市垂水区)