2022年6月18日土曜日

ハススジハマダラミバエの一種とナメクジハバチ幼虫

 5月中頃から、木の葉の裏を歩き回るハススジハマダラミバエの仲間(Anomoia 属)がたくさん見られるようになりました。

これはエノキの葉裏にいたもの。翅の斑紋を過去にブログに掲載した種と見比べると、こちらで未記載種らしいとしたものと同じ種のようです。

逃げないと思ったら、何かを舐めていました。

小さなナメクジハバチ(Caliroa属)の幼虫です。

体長1mmちょっとしかありませんが、以前に同じエノキの葉で見つけたものと同じ種かも知れません。体を覆う粘液は幼虫の排泄物だと思いますが、ハエはそれを舐めていたんでしょうか。とりたてて減っているようにも見えないので、口に合わなかったのかも知れません。

(2022.06.08・明石公園)

2022年6月17日金曜日

トビイロヒョウタンゾウムシ

 砂浜に落ちていた板切れの裏にくっついていました。トビイロヒョウタンゾウムシだと思います。体長約7mm。以前に出したサビヒョウタンゾウムシと同じ Scepticus 属ですが、サビヒョウタンが内陸性なのに対してこちらは海浜性だそうです。
ところで手元にある保育社の原色日本甲虫図鑑(1986)ではサビヒョウタンが Scepticus griseus、トビイロヒョウタンが S.uniformis とされていたので前回サビヒョウタンの記事でもそれに倣っていたのですが、日本列島の甲虫全種目録 (2022年)ではトビイロが S. griseus でサビヒョウタンは S. insularis に変わっていました。






(2022.06.08・明石市望海浜)

2022年6月16日木曜日

ウリハムシモドキ

 海岸のハマボウフウの上にいたウリハムシモドキ Atrachya menetriesi です。普通種ですが、過去に撮影した記憶がほとんどありません。ブログに出すのも初めてだと思います。




(2022.06.08・明石市望海浜)

2022年6月15日水曜日

オオヒラタシデムシ

 久しぶりに見たオオヒラタシデムシ Necrophila japonica です。♂を背中に乗せた♀が忙しく歩き回っていました。お決まりのように♂が♀の触角を咥えています。交尾状態ではなかったのですが、♀の腹部は大きく膨らんでいて、腹端には土が付着していたので産卵場所を探していたのかも知れません。
オオヒラタシデムシは環境を評価するための指標種にも使われているようで、以前はこの季節に林の中を歩くとたくさん見かけたものですが、ここ数年はほとんど姿を見ていません。この日は幼虫も見たので、また戻ってくる兆ならいいのですが。





(2022.06.01・明石公園)

2022年6月14日火曜日

64細胞のヒトヅノクンショウモ

いつもの公園の池のサンプルではクンショウモもよく見つかりますが、細胞数が32個かそれ以下のものばかりで、64個のものはなかなか見つかりません。今回のヒトヅノクンショウモ Pediastrum simplex はかなり探してようやく見つけたもので、中身の抜けてしまった細胞や矮小な細胞まで数えて一応64個になります。位相差っぽい画像ですが、自作の反射式暗視野コンデンサによる輪帯照明です。

128細胞のクンショウモは未だに見たことがありません。

(2022.06.11・明石公園の池にて採集)

2022年6月13日月曜日

クダアザミウマの一種の幼虫

 サクラの葉の裏できれいなアザミウマを見つけました。クダアザミウマ科の幼虫のようです。体長は約1.2mm。最近害虫アザミウマ類に対する生物農薬として販売されているアカメガシワクダアザミウマというのが、ネット上の画像を見る限りよく似ていますが、クダアザミウマの幼虫には同じような体色のものが他にもたくさんいるのではないかと思います。





(2022.06.01・明石公園)

2022年6月12日日曜日

ネコハグモとクモヒメバチ幼虫

 クモヒメバチに寄生されたネコハグモ Dictyna felis です。サクラの葉の裏で見つけました。クモの体長は約2.6mmです。
これまで何種類かのクモが寄生されているのを見ていますが、ネコハグモは初めてのような気がします。クモヒメバチの仲間は寄主特異性が非常に高いそうなので、このクモにも専門に寄生する種がいるんでしょう。クモにくっついた幼虫は時々見かけても、実際に産卵している場面には未だ遭遇したことがありません。いつかこの目で見たいものです。






(2022.06.01・明石公園)