細胞の前半部が細長く伸びて、またかなり伸縮性のある繊毛虫です。水田で採ってきた水の中で見つけました。こういう形の繊毛虫には多くの種類がありますが、この属は細胞口のある前端の形に特徴があります。大核は前後に2個(2・3枚目で顆粒の間に平坦に見える黒い楕円形がそれです)、後端に収縮胞が見えます。
2022年8月12日金曜日
2022年8月11日木曜日
カメムシ卵から出て来るナガコバチ科 Anastatus sp.♀♂(動画)
この7月18日、いつもの明石公園のサクラでハチに寄生されていると思われるカメムシ卵を見つけて持ち帰りました。ハチが羽化・脱出する場面を今回は動画で撮影したいと思ったのです。約2週間後の7月31日の朝、最初の2匹の♂が出てきましたが撮影には間に合わず。その後数日間毎朝のように1匹、2匹と羽化が続きましたがタイミングが合いません。ようやく8月4日の朝、♂♀1匹づつの脱出を撮ることができました。カメムシ卵から出てきたのはナガコバチ科 Anastatus 属の一種で、以前に記事にしたのと同じ場面を動画で取り直した格好です。
2022年8月6日土曜日
ゴマダラカミキリ雌雄
トネリコバノカエデの幹にゴマダラカミキリ Anoplophora malasiaca のペアがいました。♀はゆっくりと歩き回り、やや小柄な♂は♀のお尻につかまったままどこまでもついて行きます。やがてちょうど手の届かないくらいの高さまで上がったところで♀は細い枝の付け根を齧り始めましたが、結局交尾は見られませんでした。
2022年8月5日金曜日
樹液を吸うキマダラカメムシ幼虫
2022年8月4日木曜日
マツカレハの若齢幼虫
いつもの公園のマツの葉で、マツカレハ Dendrolimus spectabilis の幼虫を見つけました。まだ若齢で、今年2度目の世代でしょう。図鑑などで見る終齢かそれに近い幼虫とはずいぶん見かけが違いますが、毒針毛のありかを示す黒い帯が胸部に2本、腹部に1本見えるのは同じです。周囲を探すと同じくらいの大きさのものが1匹だけ見つかりました。
2022年8月3日水曜日
ヘクソカズラの花の腺毛(深度合成)
以前にも一度出したヘクソカズラ Paederia foetidaの花の腺毛をスタック撮影してみました。
2022年8月1日月曜日
オフリオグレナ(Ophryoglena sp.)をもう一度
ミジンコ類の死骸と思われる殻の中にいた繊毛虫で、口部域の特徴のある形から5月に出したものと同じオフリオグレナ(Ophryoglena sp.)で間違いないと思います。動画を撮影している間に殻を出て泳ぎ始めました。細胞内が無数の食胞で充満していて、5月のものとはずいぶん様子が違って見えます。いつも参考にしている原生生物図鑑(原生生物情報サーバ)によるとこのグループは“無脊椎動物の遺体ないしは死にかけた個体の組織を食べる”ということなので、おそらく死んだミジンコの殻の中で腹一杯(?)食べたところなんでしょう。また複雑な生活環を持っていて、そのステージによりさまざまな形態をとるようですが、撮影したものがそのうちのどれに該当するのかよく分かりません。