2022年9月2日金曜日

ヒメベッコウハゴロモの成・幼虫とハゴロモヤドリガ幼虫

 初めて見たヒメベッコウハゴロモ Ricania taeniata です。河川敷の草むらで、ちょうど出会った虫撮り仲間が見つけてくれました。普通のベッコウハゴロモよりひと回り小型で、翅が円みを帯びています。イネ科植物を吸汁するようです。周囲を探すと何匹も見つかりましたが、すぐにぴょんと跳ねるのでなかなかアップで撮れません。幼虫もいて、中にはこれも初めて見るハゴロモヤドリガ Epiricania hagoromo の幼虫を背中に乗せたものもいました。





終齢と思われる幼虫です。もっと若齢のものもいましたが、逃げまわるので上手く撮れず。

ハゴロモヤドリガの幼虫を背負った個体。

寄主に比べてずいぶん大きく成長していますが、これくらいで終齢でしょうか。

(2022.08.27・神戸市西区伊川)

2022年9月1日木曜日

ナガコガネグモ ♀ 幼体

 足元の草の間に網を張っていたナガコガネグモ Argiope bruennichi です。体長は18mmほどで、♀の幼体でしょう。近くにはほぼ成体と思われる個体もいました。昨日の記事のベッコウハゴロモと同じ河川敷ですが、いつも通っている公園では適当な草叢が少ないせいか、ほとんど見かけることがありません。



(2022.08.27・神戸市西区伊川)

2022年8月30日火曜日

ベッコウハゴロモ

 ナンキンハゼの枝にベッコウハゴロモ Ricania japonica が群がっていました。

あまりにも普通種なので見かけても通り過ぎることが多く、ブログに出すのも(成虫は)初めてだと思います。


雌雄の見分け方は知りませんが、この尾端の形は♂でしょうか。

で、この左側にいるのが♀、と思うのですが逆かも知れません。





(2022.08.27・神戸市西区伊川)

ヤハズハエトリ幼体

 河川敷のススキの葉の間にいたヤハズハエトリ Marpissa elongata の幼体です。体長は6mm足らずで、雌雄の別は分かりません。主眼の色がころころ変わるのが面白いのですが、ちゃんと撮れるほどじっとしていてはくれませんでした。





(2022.08.27・神戸市西区伊川)

2022年8月28日日曜日

ビロウドチャタテ科の一種(?Echmepteryx sp.)

 モチノキの幹にいたビロウドチャタテ科 Lepidopsidae の一種です。現場では初めて見る種のような気がして念のため採集して帰ったのですが、よく見ると以前のブログに出したものと同じものでした。その時には psocodea さんから、「この種はまだ日本から記録の無い物ですが,割と良くとれています。北米にいる Echmepteryx hageni と同種か,極めて近縁な種と考えています」というコメントをいただいています。その種名で検索すると海外サイトの画像がたくさんでてきますが、確かに写真だけでは見分けがつきません。折角持ち帰ったのでスタック撮影もしてみました。



右の触角そ先が切れています。以下はスタック撮影です。






鱗粉はササの葉かナイフのような形です。

(2022.8.11・明石公園)

2022年8月27日土曜日

カンタン ♂

 クズの葉の裏にいたカンタン Oecanthus longicauda の♂です。こういう虫はできるだけ自然な感じで撮りたいのですが、葉が風で揺れてブレボケを量産してしまいました。掲載写真もこのサイズでは分かりませんが、実はブレています。もちろん、後半の顔のアップは葉を手で押さえて撮ったものです。


体長は約17mm。

触角のお手入れをしています。


前脚脛節に耳(鼓膜器官)が見えます。

(2022.08.27・神戸市西区伊川)

2022年8月21日日曜日

大型のシュードマイクロソラックス

 先日の記事と同じシュードマイクロソラックス(Pseudomicrothorax sp.)です。同じサンプルで見つけましたが、こちらは細胞長が3倍近くある大型種です。丸く盛り上がった背面を上にしていて、1枚目は腹面近くにピントを合わせていますが細胞が不透明で様子がよく分かりません。2枚目以下では背面の隆起線が見えます。4枚目では左下が前端で、右向きに口部があります。





(2022.08.09・明石市大久保町の水田にて採集)