2022年9月19日月曜日

外来ハゴロモ(?Pochazia shantungensis)の幼虫と成虫

 昨年秋に虫撮り仲間に教えられて初めて見たアミガサハゴロモ似の外来種(?Pochazia shantungensis)ですが、昨年見つけられなかった幼虫をようやく撮影することができました。

トウネズミモチの枝にいました。




同じ日、別の場所のウバメガシにも成虫や幼虫が集まっていました。

上の方に成虫、下の方に幼虫が見えます。

成虫の顔を撮ってみました。

この成虫は複眼に縞模様があります。

こちらの成虫は赤い眼をしています。ネット上の画像を見ても両方のタイプ(その中間も?)が見られますが、雌雄の違いか個体変異、あるいは羽化後の経過時間の違いでしょうか。

(2022.09.12・明石公園)

2022年9月13日火曜日

下毛類の一種

 一か月ほど前に撮影した繊毛虫の一種です。扁平な体形で、V字型に開いた大きな囲口部、腹面に並んだ棘毛列など、スティロニキア Stylonychia やユープロテス Euplotes と共通する特徴を持っていますが、図鑑やネット上の画像を探してもぴったり一致するものが見付かりません。2000年発行の日本淡水動物プランクトン図鑑ではこれらは下毛目 Hypotrichida として纏められていますが、原生生物情報サーバによればかつての下毛目は棘毛亜綱 Sporadotrichea と下毛亜綱 Hypotrichia に再編されているようです。今回の繊毛虫がどちらに分類されるものか分かりませんが、とりあえず下毛類の一種としておきます。最初背面を向けて泳いでいましたが(1~2枚目)途中でカバーガラスを少し持ち上げてから戻すとうまい具合に反転して腹面を上に向けてくれました(3~5枚目)。微分干渉で対物40X、フラッシュ撮影です。






動画です。やはり前半は背面を、後半は腹面を向けています。


(2022.08.09・明石市大久保町の水田にて採集)


2022年9月12日月曜日

クビキリギス幼虫

 サクラの葉の裏にいたクビキリギスの幼虫です。

産卵管が見えるので♀ですね。

(2022.09.12・明石公園)


2022年9月10日土曜日

ミジンコウキクサに付着したツリガネムシ

 ミジンコウキクサ(Wolffia globosa)に付着して漂うツリガネムシの一種(Vorticella sp.)です。

こちらと同じような状況ですが、この場合ミジンコウキクサの方には利益がないように思われます。今回は動画のみ。対物4Xと10X、前半は暗視野、後半は輪帯照明です。

(2022.08.09・明石市大久保町のため池にて採集)

2022年9月9日金曜日

アオモンイトトンボ雌雄

 交尾中のアオモンイトトンボ Ischnura senegalensis です。

ちょっと角度が悪くて翅にピントがきませんでした。

(2022.08.27・神戸市西区伊川)

2022年9月8日木曜日

ハネナガイナゴ

 このところ野暮用が重なってしばらく虫探しにも出かけられずにいますが、少し前の写真から一枚だけ。河川敷の草むらで見つけたバッタです。ハネナガイナゴ Oxya japonica だと思いますが、ひょっとしたらコバネイナゴ O. yezoensis の長翅型なのかも知れません。確実に見分けるには捕まえて腹部を見なければならないようです。写真では腹端も見えませんが、翅端まで約43mmほどあるのでおそらく♀でしょう。


(2022.08.27・神戸市西区伊川)

2022年9月2日金曜日

ヒメベッコウハゴロモの成・幼虫とハゴロモヤドリガ幼虫

 初めて見たヒメベッコウハゴロモ Ricania taeniata です。河川敷の草むらで、ちょうど出会った虫撮り仲間が見つけてくれました。普通のベッコウハゴロモよりひと回り小型で、翅が円みを帯びています。イネ科植物を吸汁するようです。周囲を探すと何匹も見つかりましたが、すぐにぴょんと跳ねるのでなかなかアップで撮れません。幼虫もいて、中にはこれも初めて見るハゴロモヤドリガ Epiricania hagoromo の幼虫を背中に乗せたものもいました。





終齢と思われる幼虫です。もっと若齢のものもいましたが、逃げまわるので上手く撮れず。

ハゴロモヤドリガの幼虫を背負った個体。

寄主に比べてずいぶん大きく成長していますが、これくらいで終齢でしょうか。

(2022.08.27・神戸市西区伊川)