2022年9月27日火曜日

カネタタキの雌雄

 河川敷の藪の中で、重なり合った葉の間にカネタタキ Ornebius kanetataki の雌雄が隠れていました。この虫はこういう狭い隙間でつがいになるのが好みのようで、同じような情景は何度か(こちらこちら)見ています。

上が♀、下が♂です。


♀はじっとしていましたが、オスは時々隙間から出てきて♀を窺ったり、

小さな翅を立ててチン、チンとか細く鳴いたりしていました。

鳴く虫が鳴いているところを撮るのは難しいですね。

スマホ写真ですが、こんな場所です。虫は矢印の先に見えています。植物はよく分かりませんが、クララでしょうか。

(2022.09.26 神戸市西区伊川)

2022年9月19日月曜日

外来ハゴロモ(?Pochazia shantungensis)の幼虫と成虫

 昨年秋に虫撮り仲間に教えられて初めて見たアミガサハゴロモ似の外来種(?Pochazia shantungensis)ですが、昨年見つけられなかった幼虫をようやく撮影することができました。

トウネズミモチの枝にいました。




同じ日、別の場所のウバメガシにも成虫や幼虫が集まっていました。

上の方に成虫、下の方に幼虫が見えます。

成虫の顔を撮ってみました。

この成虫は複眼に縞模様があります。

こちらの成虫は赤い眼をしています。ネット上の画像を見ても両方のタイプ(その中間も?)が見られますが、雌雄の違いか個体変異、あるいは羽化後の経過時間の違いでしょうか。

(2022.09.12・明石公園)

2022年9月13日火曜日

下毛類の一種

 一か月ほど前に撮影した繊毛虫の一種です。扁平な体形で、V字型に開いた大きな囲口部、腹面に並んだ棘毛列など、スティロニキア Stylonychia やユープロテス Euplotes と共通する特徴を持っていますが、図鑑やネット上の画像を探してもぴったり一致するものが見付かりません。2000年発行の日本淡水動物プランクトン図鑑ではこれらは下毛目 Hypotrichida として纏められていますが、原生生物情報サーバによればかつての下毛目は棘毛亜綱 Sporadotrichea と下毛亜綱 Hypotrichia に再編されているようです。今回の繊毛虫がどちらに分類されるものか分かりませんが、とりあえず下毛類の一種としておきます。最初背面を向けて泳いでいましたが(1~2枚目)途中でカバーガラスを少し持ち上げてから戻すとうまい具合に反転して腹面を上に向けてくれました(3~5枚目)。微分干渉で対物40X、フラッシュ撮影です。






動画です。やはり前半は背面を、後半は腹面を向けています。


(2022.08.09・明石市大久保町の水田にて採集)


2022年9月12日月曜日

クビキリギス幼虫

 サクラの葉の裏にいたクビキリギスの幼虫です。

産卵管が見えるので♀ですね。

(2022.09.12・明石公園)


2022年9月10日土曜日

ミジンコウキクサに付着したツリガネムシ

 ミジンコウキクサ(Wolffia globosa)に付着して漂うツリガネムシの一種(Vorticella sp.)です。

こちらと同じような状況ですが、この場合ミジンコウキクサの方には利益がないように思われます。今回は動画のみ。対物4Xと10X、前半は暗視野、後半は輪帯照明です。

(2022.08.09・明石市大久保町のため池にて採集)

2022年9月9日金曜日

アオモンイトトンボ雌雄

 交尾中のアオモンイトトンボ Ischnura senegalensis です。

ちょっと角度が悪くて翅にピントがきませんでした。

(2022.08.27・神戸市西区伊川)

2022年9月8日木曜日

ハネナガイナゴ

 このところ野暮用が重なってしばらく虫探しにも出かけられずにいますが、少し前の写真から一枚だけ。河川敷の草むらで見つけたバッタです。ハネナガイナゴ Oxya japonica だと思いますが、ひょっとしたらコバネイナゴ O. yezoensis の長翅型なのかも知れません。確実に見分けるには捕まえて腹部を見なければならないようです。写真では腹端も見えませんが、翅端まで約43mmほどあるのでおそらく♀でしょう。


(2022.08.27・神戸市西区伊川)