2022年10月13日木曜日

ヘリオビヒメハマキ

 林の中を歩いていると足元の落ち葉の間からとび出してきました。ヘリオビヒメハマキ Cryptaspasma marginifasciata だと思います。同属のクロサンカクモンヒメハマキC. trigonana やハラブトヒメハマキ C. angulicostana に酷似しているとのことですが、前者は出現時期が春で後者は触角がはるかに短いようなので、除外してよいでしょう。頭端から翅端まで約10mmで、わりあい新鮮な個体だと思います。





(2022.10.12・明石公園)

2022年10月12日水曜日

バンピレラ

 単細胞のアメーバ、バンピレラ Vampyrella です。カバーガラスの下面に仮足を伸ばしてゆっくり移動していました。アオミドロなどの緑藻類の捕食者で、獲物の細胞壁に穴を開け、中身を吸い出して食べてしまうそうですが、その現場はまだ見たことがありません。細胞が赤いのは食べた藻類によるもので、捕食直後は緑色、それがやがて赤く変わり、消化が進むと透明になるということです。色がなければ以前に出したヌクレアリア Nuclearia にも似ていますが、類縁は近くないようです。




動画です。



(2022.08.09・明石市大久保町の水田にて採集)


2022年10月10日月曜日

繭を運ぶヨツボシオオアリ

 何の木か忘れましたが、苔や地衣類に覆われた幹を繭を咥えて歩いていたヨツボシオオアリ Camponotus quadrinotatus です。周りに仲間の姿も無く1匹だけでウロウロしていました。引っ越しの途中で迷子になったんでしょうか。そもそもこのアリが引っ越しをするのかどうかも知りませんが。




(2022.09.30・舞子墓園)

2022年10月8日土曜日

イオウイロハシリグモの母子

 河川敷の草の間で、孵化したばかりのイオウイロハシリグモ Dolomedes sulfureus のまどいとその母グモを見かけました。

徘徊性のクモなので、普段は草の上などにいてこういう状態で見ることはありませんが、孵化した子グモを守るために一時的に網を張っているんでしょう。母グモの体長は約18mm。右下に子グモの集団が一つ、右上奥でも卵嚢の残骸の周りに集まっているのが見えます。

以前別の場所で撮った子グモのアップはこちらに出しています。


反対側から。

(2022.10.01・神戸市西区伊川)


2022年10月7日金曜日

ヤハズハエトリ♀

 8月末に幼体を撮った同じ場所でまたヤハズハエトリ Marpissa elongata を見つけました。背中の模様から今回は♀のようですが、体長約7mmとやや小さめなので亜成体なのかも知れません。ちょうど食事中でしたが、捕えた獲物もクモだったようです。






(2022.10.01・神戸市西区伊川)

2022年10月6日木曜日

カスミカメムシ類の幼虫

 トサカグンバイに寄生されて、黒い糞や幼虫の脱皮殻で汚くなったネジキの葉の裏をルーペで見ていると、こんな幼虫がいました。場所柄からグンバイカスミカメを期待したのですが、違います。それでもカスミカメ類には間違いなさそうで、疎らに生えた黒い毛や、触角や脚の赤い線が目立ちますが、成虫の姿が思い浮かびません。何者でしょうか。体長は約4mmです。





(2022.09.30・舞子墓園)

2022年10月5日水曜日

サンカクモンヒメハマキ

 以前のブログでも一度出しているサンカクモンヒメハマキ Cydia glandicolana です。ちょうど今頃出現する種のようで、アラカシの幹に頭を下に向けてとまっていました。もともと地味なガですが、前回の個体に比べても更に冴えない色合いです。羽化後日が経ってくたびれているのかも知れません。翅端まで約10mmです。




(2022.09.26・明石公園)