2023年1月6日金曜日

正月のジョロウグモ

 寒風に耐えているジョロウグモが2匹。このあたりでは真冬にこのクモの♀が見られることは珍しくはありませんが、どちらの個体もお腹が大きく膨らんでいて、産卵を終えたようには見えません。まだこれから産卵するということもあるんでしょうか。それとも2匹とも、適当な♂に出会えなかったのか。よく分かりません。



(2023.01.05・明石公園)

2023年1月3日火曜日

アブラムシを捕食するヒメイエバエ科 Fannia sp.

 以前のブログでチャタテムシの幼虫を襲うハエを掲載したことがありますが、この日ほぼ11年ぶりに同様の行動を見ることが出来ました。今回はシャリンバイの葉裏で、獲物はナシミドリオオアブラムシの無翅成虫です。ハエの方は前回と同じヒメイエバエ科 Fannia 属の一種のようで、写真で見た限りでは違いが見つけられず、同種かも知れません。口器で獲物を押し潰し、その体液を舐めている様子も前回と同じです。ひとしきり舐めていた後、ねばつく獲物の残骸を前脚を使って口器から引き離しましたが、その後長い間前脚をすり合わせたり口器で舐めたりして手入れをしているようでした。





獲物の吸い殻を捨てるのに苦労していました。




(2022.12.29・明石公園)

2023年1月2日月曜日

キゴシハナアブ(深度合成)

 昨日の記事に1枚だけ出したキゴシハナアブ Eristalinus quinquestriatus の深度合成画像の続きです。電灯のカバーの上の埃っぽいところで捕まえたせいか、ゴミだらけでした。









(2022.12.07・神戸市垂水区)

2023年1月1日日曜日

謹賀新年 2023

 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

お正月らしい写真も見つからないので、年末に洗濯物にくっついてきて天井灯の周りをぶんぶん飛びまわっていたキゴシハナアブ Eristalinus quinquestriatus の顔で新年のご挨拶。ちょっと大きめのサイズにしたのでクリックしてみて下さい。

2022年12月31日土曜日

共生藻を持ったディディニウム

 ディディニウム(Didinium)は以前のブログにも一度出していますが、特徴的な形をした繊毛虫です。ゾウリムシ類を捕食するそうですが、その現場はまだ見たことがありません。

前回、今回ともに細胞内に緑色の粒が多数含まれているのが見えますが、これは共生藻類ではないかと思っています。

円筒形の細胞の前縁付近と中央付近を繊毛列が取り巻いています。

シャーレの中を自由に泳ぎ回っている状態では細胞の直径と長さがだいたい同じくらいに見えるのですが、プレパラートに封じると段々と後端部(上の画像では左側)が伸びてきて細長くなってきます。


動画です。


(2022.12.21・明石公園桜堀にて採集)

2022年12月30日金曜日

越冬前?のクスベニヒラタカスミカメ

 モチノキの幹で、頭を下に向けてじっとしているクスベニヒラタカスミカメ Mansoniella cinnamomi がいました。このカメムシは卵越冬とされていますが、昨年も10月末に幼虫を見ていて、ずいぶん遅くまで活動している印象があります。こちらの資料によれば2月に成虫が確認された例もあり、成虫でも越冬している可能性があるようです。この公園でも冬を越した成虫が、探せば見つかるかもしれません。




(2022.12.21・明石公園)

2022年12月28日水曜日

落ち葉の間で越冬するサビヒョウタンナガカメムシ

 キリの幼木の下に積もった落ち葉をかき分けるとサビヒョウタンナガカメムシ Horridipamera inconspicua の成虫や幼虫がたくさん出てきました。しかし乾燥して丸まった枯葉を片手で拡げながらピントを合わせるのは難しく、カメムシたちもあまりじっとしていてくれません。結局、撮影できたのは下の3匹だけでした。以前のブログでも海岸の石の下で越冬していた成虫を出しています。

成虫の体長は5.5mmくらいです。

約4.5mmの幼虫。

こちらは約3mm。

(2022.12.09・明石公園)