キリの落ち葉の中で越冬していたチクシトゲアリ Polyrhachis moesta です。胸部に翅がついていた跡があるので女王でしょう。脱翅女王と呼ぶそうです。樹上で営巣する種で、以前のブログにも同じ公園で撮ったものを出していますが(2010/07/22、2011/02/06)、ここ数年は見ていませんでした。この女王は単独でいましたが、2011年には上のリンクのように同じ季節に幼虫を含む集団を見ています。探せば巣も見つかるのかも知れません。
2023年2月4日土曜日
2023年2月3日金曜日
サトオオトガリキジラミ
いつもの公園で、同行の虫仲間が持参されたビーティングネットに落ちてきた大きなキジラミです。形はトガリキジラミですが翅端まで6mmほどもあって、こんなサイズの種は見たことがないので驚きました。いつもの「山陰地方のキジラミ図鑑」を見るとオオトガリキジラミ属 Epitrioza の一種のようで、掲載されている3種はどれもよく似ていますが、翅脈を見るとサトオオトガリキジラミ Epitrioza yasumatsui に該当するようです。アキグミに寄生するそうですが、この個体は枯葉の残ったアベマキの枝から落ちてきました。この公園内でアキグミを見た記憶はないのですが、これまで見落としていたのか、偶然他所から飛んできたものか、あるいは園内に多いナワシログミで発生しているのかも知れません。
2023年2月2日木曜日
ツヤコバチ科 Aphelinus japonicus
このツヤコバチも久しぶりに見た気がします。10年以上も前の記事ですが、こちらのその3.と同じ種でしょう。その記事で、寄生バチの研究をしておられるTobyさんから Aphelinus japonicus だろうと教えていただきました。タケヒゲナガブチアブラムシ Takecallis arundicolens に寄生することが分かっているそうです。おそらく同属のこちらと同じような姿勢で産卵するのだろうと思いますが、まだ現場は見たことがありません。ヤツデの葉裏にいたのを持ち帰ってスタック撮影しました。
2023年1月31日火曜日
アカハネオンブバッタの幼虫
平年並みに寒い日でしたが、一緒に歩いていた虫仲間が案内してくれた日当たりのよい草むらを探すと、小さなバッタの幼虫が何匹もとび出してきました。このあたりでも近年急速に増えてきたアカハネオンブバッタ Atractomorpha sinensis sinensis で、従来のオンブバッタ A. lata と違って成虫でも幼虫でも越冬しているようです。緑色型と褐色型を1匹づつ撮影しました。体長は1センチ強です。
2023年1月30日月曜日
ヒメコバチ科の一種・深度合成(Tetrastichinae 亜科)
このヒメコバチはこちらと同じ種だろうと思って撮影したのですが、画像を見ると腿節の色が違っていました。同じ Tetrastichinae 亜科の別種のようです。これもヤツデの葉裏で見つけました。
2023年1月27日金曜日
Sympiesis ?derogatae(ヒメコバチ科)
ヒメコバチの仲間には青緑色に輝く美しい種が多いのですが、これもその一つ。多分こちらと同じで、Sympiesis derogatae の♀ではないかと思います。ヤツデの葉の裏で久しぶりに見つけました。ハモグリバエに寄生するそうです。
2023年1月24日火曜日
繊毛虫の一種(?Bursellopsis sp.)
冬場によく見かける大型の繊毛虫で、以前のブログに出したものと同じものです。何度も撮影していながら名前は分からないままだったのですが、いつも参照している原生生物情報サーバをあらためて眺めていて、Bursellopsis(ブルセロプシス属) に似ていることに気づきました。「細胞口は窪んでいて,周囲に繊毛列(body kineties)が盛り上がる。」という属の特徴が挙げられています。参考になる記事が他にはほとんど見つからないので確実ではありませんが、同属である可能性は高いのではないかと思います。
球形に近い形のものが多く、回転しながら比較的ゆっくり泳ぎます。かなり貪食のようで、ワムシや、小型のミジンコ類まで飲み込んでいるのが見られます。