2023年4月22日土曜日

黄色いアザミウマ幼虫

 アラカシ新葉をめくってカシトガリキジラミの幼虫を眺めていると、こんな人が通りかかりました。


アザミウマの幼虫ですが、名前は分かりません。調べてみると、3年前にも同種らしき幼虫を出していました。全身黄色なので、ひょっとしてこちらの子どもだったらいいなあと思いましたが、アザミウマの幼虫なんてたいがい黄色か白なので、可能性は低いでしょう。

終始お尻を上げたままだったので体長は計算し難いですが、画面長辺が1.9mmほどなのでおおむね1mm足らずだと思います。

小さい上にちょこまかと動き回るのでピンボケを量産しました。



(2023.04.14・明石公園)

2023年4月21日金曜日

マスダアラカシタマバチ・♂と♀

 マスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai の♂を久しぶりに見ました。この季節、アラカシの新梢に産卵する♀は毎年のように見かけますが、♂を見るのは25年ぶりです(25年前の写真はこちらにあります)。

3年前に単性世代の産卵を見た同じ木で、同行のFさんが見つけられたものです。同じ枝に2匹いて、1匹は逃げてしまいましたが、もう1匹はちょうど枝から浸み出した樹液を吸っている最中だったのでゆっくり撮影することが出来ました。

顔はちょっとピンボケ。

♂の3日前に見た産卵中の♀です。♂に比べると触角が短いことが分かります。雌雄で体色が少し違うように見えますが、実際に違うのか、周りの色反射によるものかよく分かりません。同じストロボで色温度設定も同じなのですが。

これも産卵中ですが、別個体です。

(♂/2023.04.17 ♀/04.14・明石公園)

2023年4月3日月曜日

ヒメギス幼虫

 河川敷の草むらでヒメギス Eobiana engelhardti subtropica の幼虫を見つけました。

体長は約5mm。何齢でしょうか。

同じ個体です。

同じ場所に数匹いて、これは別個体。体長は同じくらいですが触角が短いですね。先のが♂でこっちが♀でしょうか。

産卵管の有無で見分けられればいいのですが、そもそも何齢頃から♀の産卵管が見えるようになるのか勉強不足で分かりません。

(2023.03.31・神戸市西区伊川)

2023年3月31日金曜日

アベマキ新葉のノミゾウムシ産卵痕

 アベマキの新葉に見覚えのある産卵痕がありました。

矢印の部分で葉の先が少し折れていますが、以前にカシワノミゾウムシがこれと同じ産卵痕を残すのを観察しています(こちら)。ただし今回の方が時期が早く、葉もまだ小さいので同種ではないかも知れません。周囲を探せば産卵痕はたくさん見つかるものの、犯人の姿はありませんでした。いずれにしてもノミゾウ類であることは間違いないと思います。

前回の観察では、まず口吻で穿孔したあと、体を反転して産卵していました。

生れた幼虫はこちらのように葉肉の中で育ちます。

(2023.03.29・明石公園)


2023年3月30日木曜日

コバネヒョウタンナガカメムシ

 石垣の上にいたコバネヒョウタンナガカメムシ Togo hemipterus です。越冬明けの個体でしょう。普通種なのですでに何度も掲載したような気がしていましたが、調べると今回が初出のようです。



(2023.03.25・明石公園)

2023年3月25日土曜日

モチノキハマダラミバエ

 モチノキの幹にきれいなハエがとまっていると思って撮影してみると、モチノキハマダラミバエ Prochetostoma expandens でした。翅の斑紋が非常に薄いので別種のように見えましたが、翅脈や腹部の黒紋などの様子から同種に間違いなさそうです。この種は春に羽化するそうなので、翅の色が薄いのは羽化後間もないせいかもしれません。この公園では、4月末から5月初めにかけて産卵のために特定のモチノキの実に集まるのを観察していますが、年による変動が大きいようで、ここ2年ほどはほとんど見ていませんでした。今年は見られるかと期待しているところですが、どうでしょうか。3年前の産卵の様子はこちらにあります。またこの種の生活史など詳しい情報はこちらをご覧ください。



(2023.03.22・明石公園)

2023年3月24日金曜日

ウヅキコモリグモ

 昨日の記事のナナホシテントウの幼虫や蛹を撮影していた時に、足元の草むらからとび出して石垣に上がってきたウヅキコモリグモ Pardosa astrigera です。すばしこいクモですが、石の間に入りこむ寸前に立ち止まってくれたので何枚か撮ることが出来ました。お尻に卵嚢をつけた♀です。この季節、草地を歩くといくらでも走り回っているのが見られますが、珍しくもない上に逃げ足が速いので、撮影したのは久しぶりです。♀は、卵が孵化した後もしばらくの間小さな子どもたちを背中に乗せて歩き回るそうですが、まだ撮影する機会がありません。




(2023.03.22・明石公園)