アラカシ新葉をめくってカシトガリキジラミの幼虫を眺めていると、こんな人が通りかかりました。

マスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai の♂を久しぶりに見ました。この季節、アラカシの新梢に産卵する♀は毎年のように見かけますが、♂を見るのは25年ぶりです(25年前の写真はこちらにあります)。
河川敷の草むらでヒメギス Eobiana engelhardti subtropica の幼虫を見つけました。
体長は約5mm。何齢でしょうか。石垣の上にいたコバネヒョウタンナガカメムシ Togo hemipterus です。越冬明けの個体でしょう。普通種なのですでに何度も掲載したような気がしていましたが、調べると今回が初出のようです。
モチノキの幹にきれいなハエがとまっていると思って撮影してみると、モチノキハマダラミバエ Prochetostoma expandens でした。翅の斑紋が非常に薄いので別種のように見えましたが、翅脈や腹部の黒紋などの様子から同種に間違いなさそうです。この種は春に羽化するそうなので、翅の色が薄いのは羽化後間もないせいかもしれません。この公園では、4月末から5月初めにかけて産卵のために特定のモチノキの実に集まるのを観察していますが、年による変動が大きいようで、ここ2年ほどはほとんど見ていませんでした。今年は見られるかと期待しているところですが、どうでしょうか。3年前の産卵の様子はこちらにあります。またこの種の生活史など詳しい情報はこちらをご覧ください。
昨日の記事のナナホシテントウの幼虫や蛹を撮影していた時に、足元の草むらからとび出して石垣に上がってきたウヅキコモリグモ Pardosa astrigera です。すばしこいクモですが、石の間に入りこむ寸前に立ち止まってくれたので何枚か撮ることが出来ました。お尻に卵嚢をつけた♀です。この季節、草地を歩くといくらでも走り回っているのが見られますが、珍しくもない上に逃げ足が速いので、撮影したのは久しぶりです。♀は、卵が孵化した後もしばらくの間小さな子どもたちを背中に乗せて歩き回るそうですが、まだ撮影する機会がありません。