2023年4月26日水曜日

アカサシガメとアカシマサシガメ

 小さい虫ばかり続いたのでたまにはちょっと大きめの虫を。
よく似た名前のサシガメ2種です。


アカサシガメ Cydnocoris russatus
よく飛びます。がなかなか魅力的です。


アカシマサシガメ Haematoloecha nigrorufa
地表性ですが、たまたま草の上に乗っていました。
こちらのように、成虫・幼虫ともにヤスデを好んで捕食することが知られています。

(2023.04.23・明石公園)

2023年4月25日火曜日

ハコネキジラミの幼虫

 アケビの葉の裏に集まっていたキジラミ幼虫です。一昨年5月に同じ場所ではじめて見たハコネキジラミ Cacopsylla hakonensis だと思います。前回は成虫ばかりでしたが、今回はひと月ほど時期が早いせいか幼虫ばかりでした。


数は多くはなかったのですが、すべて終齢のようです。間もなく一斉に羽化するんでしょう。

体長は1.7mm前後ですが、この色の違いはなんでしょうか。



個人的な好みを言えば、青い方がいいですね。

(2023.04.21・舞子墓園)

2023年4月24日月曜日

ダンダラチビタマムシ

 アラカシの葉を齧っているチビタマムシがいました。この場所のアラカシでチビタマを見た記憶があまりなかったので、念のため採集して帰り、深度合成撮影もした上で最近買った「タマムシハンドブック」で調べてみると、ダンダラチビタマムシ Trachys valiolaris でよさそうです。ところが確認のためにネット画像を探していると、以前に同じ公園の、同じアラカシの葉の上で採集した個体の深度合成画像が出てきました。記事を書いたことも全く覚えていなかったのですが、11年前とはカメラ・レンズや照明、合成ソフトも違うので、画像に多少の進歩がみられると思います。



右の触角が切れています。

以下深度合成画像です。
相変わらず展脚は手に負えないので、不細工ですがそのまま撮っています。








(2023.04.17・明石公園)

2023年4月22日土曜日

黄色いアザミウマ幼虫

 アラカシ新葉をめくってカシトガリキジラミの幼虫を眺めていると、こんな人が通りかかりました。


アザミウマの幼虫ですが、名前は分かりません。調べてみると、3年前にも同種らしき幼虫を出していました。全身黄色なので、ひょっとしてこちらの子どもだったらいいなあと思いましたが、アザミウマの幼虫なんてたいがい黄色か白なので、可能性は低いでしょう。

終始お尻を上げたままだったので体長は計算し難いですが、画面長辺が1.9mmほどなのでおおむね1mm足らずだと思います。

小さい上にちょこまかと動き回るのでピンボケを量産しました。



(2023.04.14・明石公園)

2023年4月21日金曜日

マスダアラカシタマバチ・♂と♀

 マスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai の♂を久しぶりに見ました。この季節、アラカシの新梢に産卵する♀は毎年のように見かけますが、♂を見るのは25年ぶりです(25年前の写真はこちらにあります)。

3年前に単性世代の産卵を見た同じ木で、同行のFさんが見つけられたものです。同じ枝に2匹いて、1匹は逃げてしまいましたが、もう1匹はちょうど枝から浸み出した樹液を吸っている最中だったのでゆっくり撮影することが出来ました。

顔はちょっとピンボケ。

♂の3日前に見た産卵中の♀です。♂に比べると触角が短いことが分かります。雌雄で体色が少し違うように見えますが、実際に違うのか、周りの色反射によるものかよく分かりません。同じストロボで色温度設定も同じなのですが。

これも産卵中ですが、別個体です。

(♂/2023.04.17 ♀/04.14・明石公園)

2023年4月3日月曜日

ヒメギス幼虫

 河川敷の草むらでヒメギス Eobiana engelhardti subtropica の幼虫を見つけました。

体長は約5mm。何齢でしょうか。

同じ個体です。

同じ場所に数匹いて、これは別個体。体長は同じくらいですが触角が短いですね。先のが♂でこっちが♀でしょうか。

産卵管の有無で見分けられればいいのですが、そもそも何齢頃から♀の産卵管が見えるようになるのか勉強不足で分かりません。

(2023.03.31・神戸市西区伊川)

2023年3月31日金曜日

アベマキ新葉のノミゾウムシ産卵痕

 アベマキの新葉に見覚えのある産卵痕がありました。

矢印の部分で葉の先が少し折れていますが、以前にカシワノミゾウムシがこれと同じ産卵痕を残すのを観察しています(こちら)。ただし今回の方が時期が早く、葉もまだ小さいので同種ではないかも知れません。周囲を探せば産卵痕はたくさん見つかるものの、犯人の姿はありませんでした。いずれにしてもノミゾウ類であることは間違いないと思います。

前回の観察では、まず口吻で穿孔したあと、体を反転して産卵していました。

生れた幼虫はこちらのように葉肉の中で育ちます。

(2023.03.29・明石公園)