2023年5月9日火曜日

ハレヤヒメテントウ

 モチノキの幹にハレヤヒメテントウ Pseudoscymnus hareja がたくさんいる、と聞いて見に行きました。

薄暗い林の中でしたが、探せば何匹も幹の周りをうろついていました。体長2mmほどの小さなテントウムシです。交尾中のペアもいました。



邪魔が入ったと思ったのか、離れてしまいました。

(2023.04.28・明石公園)


2023年5月8日月曜日

ヨダンハエトリ♀

 土留めの丸太の上を歩いていたヨダンハエトリ Marpissa pulla の♀です。
はるかに派手な色合いの♂の方が有名ですが、まだ撮影する機会がありません。
体長約6mmです。






(2023.04.28・明石公園)

2023年5月6日土曜日

ムシクソハムシの交尾

 ムシクソハムシ Chlamisus spilotus の交尾風景は以前から見たいと思っていたものの一つですが、この日虫仲間のYさんが見つけてくれたおかげでようやく撮影することが出来ました。

アベマキの葉で交尾していたのですが、交尾中の♂の背中に余計なもう1匹がくっついています。すきあらば割り込もうという♂でしょうか。

少し角度を変えて撮りたかったのですが、その前に歩きはじめたのであきらめました。
この公園にはよく似たツツジコブハムシ C. laticollis もいて、両種の区別は腹面を見なければ難しいのですが、アベマキについていたことからムシクソハムシと判断しました。

(2023.04.28・明石公園)


2023年5月5日金曜日

はじめての蛍光撮影

 最近オークションで手に入れた顕微鏡に落射蛍光装置がついていました。
それが目当てで買ったのではなく、特に蛍光観察に興味があったわけでもないのですが、折角ついているものだから使わない手はありません。予備知識もほとんどありませんが、ネットであれこれ調べてみると蛍光試薬を使わなくても、植物細胞などの自家蛍光の観察だけでも結構楽しめそうなので、試してみることにしました。
装置にはまだ寿命のありそうな水銀ランプと大きな電源も含まれていましたが、水銀ランプは取り扱いが面倒そうです。もともと本格的な蛍光観察に挑戦するつもりもないので、さっさとLEDに交換することにしました。

4個の蛍光キューブのうち1個はフィルターが剥離していましたが、残りの3個は使えそうです。で、それぞれの励起波長に対応する単色LEDをネット通販で取り寄せ、細長いヒートシンクに並べて取り付けました。すべて3Wで、それぞれUV、B、G励起用です。

水銀ランプを取り外したランプハウスにセットしたところです。使用するLEDをヒートシンクを上下にスライドさせて光路に入れ、スイッチで切り替えられるようにしました。ひとまずこれで使えそうです。

手はじめに冷蔵庫からレタスの葉をひと切れ失敬してきて、剥がした表皮を覗いてみました。その昔、親に買ってもらった顕微鏡ではじめて見たものの一つがツユクサの葉の気孔だったことを思い出します。これは対物25XでUV励起。

同じく対物25XでB励起。孔辺細胞の葉緑体が点々と赤く光っています。それにしても、こういう画像のホワイトバランスはどう設定すればいいんでしょうか。視野が全体に赤っぽくなるのでとりあえずタングステンに設定しましたが、前のUV励起の画像はそれではほぼ青一色になるので、スライダーをかなり動かしています。

これもB励起で、対物100X。予想はしていましたが、照明の暗いのには難儀します。部屋の明かりを消してピント合わせもPCのモニタが頼りですが、露出時間は長くなり、接眼レンズからの逆入光の影響も出るので、双眼部に覆いを被せて撮影しました。

アオミドロも撮ってみました。対物40x、B励起で、14枚の深度合成です。

同じくアオミドロですが、輪郭を出すために弱く暗視野光を入れてみました。対物25X、B励起、18枚の深度合成です。

アオコの一種、ミクロキスティス。対物40X、G励起です。

同じく、UV励起。

対物25X、B励起で、ボルボックスの娘細胞です。娘細胞は小刻みに動いていることが多いのですが、これは動きのないものを探して撮影しました。
新しいおもちゃはまだ分からないことばかりですが、いろいろ勉強して楽しく遊べるようなりたいと思います。

2023年5月3日水曜日

交尾中のオドリバエの一種

 カクレミノの葉柄にぶら下がって交尾中のオドリバエの一種ですが、♀はなにやら獲物を抱えて食べています。この仲間は♂が捕獲した獲物を♀に与え、♀の食事中に交尾するという求愛給餌と呼ばれる習性がよく知られていますが、この♀が食べているのも多分♂が狩った獲物なんでしょう。春にはよく見られる光景で、以前のブログでも出していますが、細い枝にぶら下がって風に揺れているといった場合が多いので、満足できる写真が撮れたためしがありません。



(2023.04.23・明石公園)

2023年5月2日火曜日

チョウバエ科の一種

 黒白のコントラストの美しいチョウバエです。クコの葉の上にいました。以前に出したこちらと同じ種だと思いますが、名前は分かりません。Lepiseodina conspicua という種名で検索すると海外サイトのよく似た画像がたくさん出てきて、特徴がかなりはっきりしているので同種、あるいは近縁種と考えたいところですが、素人にはなんとも判断がつきかねます。




(2023.04.23・明石公園)

2023年5月1日月曜日

オドリバエを捕えたアズチグモ幼体

 ビワの毛深い若葉の上で、アズチグモ Thomisus labefactus の幼体がオドリバエの仲間を捕えていました。


獲物の頭部と胸部の間にしっかりと噛みついています。

後ろも見えるんでしょうか。

クモの体長は約1.5mm、オドリバエは約5mm。網も張らずによくこんなに大きな獲物を捕えるものだと感心します。

オドリバエは、翅脈から推測するとこちらと同じ Rhamphomyia 属ではないかと思います。

(2023.04.21・舞子墓園)