2023年6月14日水曜日

巣穴を掘るタケクマバチ

 虫撮り仲間から、タケクマバチ(タイワンタケクマバチ Xylocopa tranquebarorum)が営巣している場所を教えて貰いました。ここ数年で急速に増えてきた南方系の外来種です。

さっそく見に行くと、柵に組まれた細い竹に何カ所か巣穴が開いていていて、さらにちょうど穿孔をはじめたばかりの♀がいました。


近づくと大顎で竹を齧る音がガリガリと聞こえてきます。なんでこんなに硬い素材を選んだんでしょうかね。

撮影中何度か、こちらが不用意に動いたせいで飛び去りましたが、まもなく戻って来て仕事を続けていました。

翅が赤紫色に輝きます。

(2023.05.27・明石公園)


2023年6月13日火曜日

アシブトコバチ科の一種

 モチノキの幹を登っていたアシブトコバチ科の一種です。体長5.5mmほどで、この仲間でも比較的大きい方だと思いますが、斑紋などこれといった特徴もなく、科より先はさっぱり分かりません。




(2023.06.10・明石公園)


2023年6月12日月曜日

アミガサハゴロモとアオバハゴロモの若齢幼虫

 お馴染みアミガサハゴロモ Pochazia albomaculata の幼虫です。


体長は2mmほどなのでまだ若齢でしょう。トウネズミモチの枝にたくさんいました。

同じ枝にアオバハゴロモ Geisha distinctissima の幼虫もたくさん集まっていました。体長も同じくらいです。

こちらはアミガサと違ってあまり歩き回りません。

(2023.06.04・明石公園)

2023年6月11日日曜日

アヤトビムシの一種

 体長3mmほどのアヤトビムシ科 Entomobryidae の一種です。先日のトゲトビムシと同じ丸太の上にいました。

立派なたてがみを生やしています。脚の間から跳躍器が見えます。

やはり丸太の表面に生えた藻類を食べているように見えます。

(2023.06.10・明石公園)

2023年6月10日土曜日

アカガネサルハムシ

 先日掲載したブドウハマチョッキリと同じ日、同じエビヅルにこのアカガネサルハムシ Acrothinium gaschkevitchii も来ていました。稀種ではありませんが、このあたりではそうどこにでもいるというわけでもなく、見つけると嬉しくなるきれいなハムシです。


葉だけでなく茎も食べるんでしょうか。せっせと齧っていました。


交尾中のペアもいました。

嫌がって葉の裏に回りこんでしまったので、裏返して無理やり撮影。安直なストロボ一発撮りには不向きな被写体です。

(2023.05.25・明石公園)

2023年6月9日金曜日

今年も出てきたイスノキのカタビロコバチ

 毎年この季節に、同じイスノキで観察しているカタビロコバチの一種ですが、今年も忘れずに出てきました。このイスノキの実はほとんどがイスノキハリオタマバエに寄生されて、正常な大きさまで成長せずにイスノキミコガタフシと呼ばれるゴールとなっています。このカタビロコバチはそんな矮小な実から羽化してくるのです。おそらくこのタマバエに寄生しているか、あるいは単に同居しているのかのどちらかだろうと思っていますが、確実なことは分かりません。また一度だけですが、同じ木でナガコバチ科の Neanastaus albitarsis の産卵を見たこともあります。この種はタマバエ類に寄生することが知られているそうで、ホストはイスノキハリオタマバエと考えてよいでしょう。またこの木の実にはかつてイスノキモンオナガコバチも数多く寄生していましたが、もう10年以上姿を見ません。タマバエの寄生率が非常に高く、オナガコバチが利用できる実がほとんど残されないためではないかと推測しています。

この♂は触角が1本しかありませんが、実から出てくる♀を待ち受けていました。

♀の顔が見えています。



♀の体が出てくると♂はその背中に回りこみます。


腹端を♀の腹部に伸ばしていましたが、交尾が成立したのかどうかよく分かりません。

やがて近くの葉に移りました。

♂は♀の背中に乗ってしきりに顔を覗き込むような動作を繰り返していましたが、交尾は見られず、やがて♀を抱えたまま飛び去りました。

(2023.05.27・明石公園)

2023年6月8日木曜日

アオオビハエトリ・オス

 アラカシの幹を徘徊していたアオオビハエトリ Siler vittatus の♂です。このクモも、♀に比べて♂を見かけることは少ないように思います。体長約6mm。




なかなか正面から撮れません。

(2023.05.27・明石公園)