アワダチソウグンバイ、ヘクソカズラグンバイとともに近年我が国に侵入してきた外来グンバイムシの一つ、プラタナスグンバイ Corythucha ciliata です。原産地は北米で、日本での最初の報告は2001年だそうですが、いつもの虫探しコースにプラタナスの樹がほとんどないこともあって、2015年になるまで見たことがありませんでした。深度合成画像は3年前にも出していますが、それから機材や撮り方も少し変えたので撮りなおしてみました。
2023年11月5日日曜日
2023年11月4日土曜日
ムネアカアワフキの幼虫巣
サクラの枝先に細い筒を巻いたような、ちょうど海岸の岩場についているオオヘビガイの殻を小さくしたようなものがくっついています。カイガラムシの仲間だろうと思っていたら、それはムネアカアワフキ Hindoloides bipunctata の幼虫の巣だと虫仲間に教えられました。そういえば成虫は春になるとたくさん見つかりますが、これまで幼虫を見た覚えがありません。ネット検索すると同様の巣の画像がたくさんでてきて、これまで知らなかったことが少々恥ずかしくなりました。
幼虫の姿は外からは見えないようなので、その日はとりあえず巣の外観だけ簡単に撮影して帰ったのですが、帰宅して調べると巣口に幼虫の頭らしきものが見える画像があります。そこで数日後、撮りなおしに出向きました。
2023年11月2日木曜日
ミスジハマダラミバエ?
アケビの葉の上にいたきれいなミバエで、慎重に近づいたのですが数枚撮っただけで逃げられました。体長約5mmです。
以前BABAさんのブログでも紹介されていたミスジハマダラミバ エ Trypeta artemisicola ではないかと思うのですが、ネット情報にあたってみると同属のヨモギハマダラミバエ T.artemisiaeとの外部形態の違いはわずかなようです。また学名も T. trifasciata とされている資料もあって、どちらが新しいのかよく分かりません。とりあえず疑問符付きのタイトルをつけておきます。
2023年10月29日日曜日
産卵するクロマルズヒメバチ
コナラの幹の、一部枯死して材がむき出しになった場所でヒメバチが産卵していました。こちらと同じクロマルズヒメバチ(クロマルズオナガヒメバチ)Xorides investigator だと思います。以前はこの公園でも枯木や伐採木に産卵しているのを時々見かけたものですが、ここ数年は目にしていませんでした。産卵している場所の周囲にはタマムシやカミキリムシ類と思われる虫孔がたくさんあって、それらの甲虫類の幼虫を寄主としているのではないかと思います。
2023年10月26日木曜日
ヘクソカズラグンバイ(深度合成)
ヘクソカズラグンバイ Dulinius conchatus の深度合成画像は以前のブログでも一度出していますが、十数年ぶりに撮りなおしました。前回はこういう撮影を始めたばかりだったので、それに比べると少しは出来が良くなったと思います。
2023年10月23日月曜日
クロガネモチの実に産卵するカタビロコバチ
毎年ニッポンオナガコバチの発生を見ているクロガネモチで、黄色く色づいた実に産卵するカタビロコバチを見つけました。おそらくキイロカタビロコバチ Sycophila variegata で、これまでにも何度か、この時期に産卵するのを見ています。ニッポンオナガコバチの産卵は9月頃に行われるのを確認しているのですが、♂が沢山集まって♀を待つ羽化の時期と違って期間が短いらしく、過去に見たのは2度だけ、今年もタイミングを逃してしまいました。このキイロカタビロコバチはクリタマバチをはじめ各種のタマバチ類への寄生が知られているそうですが、オナガコバチ類が寄主になるのかどうかは勉強不足で分かりません。あるいはこの同じクロガネモチの実に寄生しているタマバチがいるのかも知れません。
2023年10月22日日曜日
ヤブガラシグンバイの幼虫(深度合成も)
ヤブガラシグンバイ Cysteochila consueta はその名の通りヤブガラシに寄生するグンバイムシですが、寄主植物がいたるところではびこっているわりに、個体数はあまり多くないようです。いつもの公園でも、最近の樹木の大量伐採の跡地に人が通れないほどこの蔓植物に埋めつくされた場所があったのですが、そこでせっせと葉を裏返しても見つかったのは幼虫が数匹だけでした。