2024年1月1日月曜日

ミツボシキリガ

 あけましておめでといございます。

このところ更新がずいぶん間遠になっていますが、元気で生きております。
今年もよろしくお願いいたします。

暮れも押し詰まって閑散とした公園を虫仲間数人と枝を叩きながら回っていると、面白い蛾が落ちてきたという声が聞こえました。見に行くと私には初見の蛾で、ミツボシキリガ Eupsilia tripunctata という名もその時教えてもらいました。上翅に見える大小3対の白紋が和名の由来のようですが、その紋の形からミッキーという愛称もあるそうです。枯葉の上に置いたのを撮影させてもらいました。





何に見えるかは別として、確かに見間違えようのない特徴的な紋ですね。

正面から見るとドワーフかな。

(2023.12.26・明石公園)

2023年12月24日日曜日

寒空のクスベニヒラタカスミカメ

 数日来続く真冬並みの寒さの中、クスベニヒラタカスミカメの成虫・幼虫がクスノキのひこばえの葉裏でまだ頑張っていました。成虫の方は昨年もちょうど今頃に見ていて、そのまま越冬する個体もあるらしいので不思議ではありませんが、幼虫が結構いるのには驚きました。中にはかなり若齢の個体も混じっています。今年は晩秋から初冬にかけて季節外れの高温が続いたので、その分遅くまで繁殖を続けていたのかも知れません。




この幼虫で体長が約2.7mm。こちらに比べると翅芽がまだ小さいので、おそらく4齢くらいでしょうか。

こちらは体長約1.3mmの若齢幼虫。これからどうするんでしょうか。

(2023.12.23・明石公園)


2023年12月22日金曜日

イワタチビツヤハナバチ(改題)

* 2023.12.23・記事訂正 * 

当初「コハナバチ科の一種」としていましたが、いつもお世話になっているハチに詳しい方からこの種はミツバチ科のイワタチビツヤハナバチ Ceratina iwatai であることを教えていただきました。同属のサトウチビツヤハナバチ C.satoi によく似るが、そちらには肩板付近に大きな黄白色の紋があることで区別できるそうです。タイトルを訂正しました。

小さなキク科の花に来ていた小型のハナバチです。翅脈があまりはっきり写っていないのですが、中脈が湾曲していることは見てとれるのでコハナバチ科 Halictidae の一種だと思います。また触角の節数が12なので雌でしょう。その触角が片方途中から切れていて、しつこく撮影している間も逃げていかなかったのはそのせいかもしれません。体長は約5.5mmです。








(2023.12.09・明石公園)

2023年12月20日水曜日

ガザミグモ♀

 茶色く枯れたエノコログサの穂の上で、脚を拡げて獲物を待つガザミグモ Pistius undulatus の♀です。


風で穂が揺れるので指で支えると、脚を引っ込めてしまいました。

♂はこちらに出しています。

(2023.12.09・明石公園)

2023年12月19日火曜日

コオニアシブトコバチ

 昨日の記事のコオニアシブトコバチ Dirhinus bakeri の深度合成画像です。











(2023.12.09・明石公園にて採集)


2023年12月18日月曜日

アカメガシワの花外蜜腺に集まるコオニアシブトコバチ

 残り少なくなったアカメガシワの葉の上を、小さな黒っぽい虫が数匹歩いていました。

点々と散った食痕はこの植物ではおなじみのサメハダツブノミハムシ Aphthona strigosa によるものですが、葉柄に近いところにちょっと違う虫が集まっています。

コオニアシブトコバチ Dirhinus bakeri のようです。花外蜜腺の蜜を吸っています。



体長は3~3.5mmくらい。これは小型の個体です。

Dirhinus 属は双翅目に寄生するそうです。

(2023.12.09・明石公園)

2023年12月14日木曜日

オオセンダングサミバエ

 多分ノジギクだと思いますが、南に面した石垣のすそに咲いた白い花に来ていた、翅に斑紋のある小さなハエです。斑紋は異なりますが、頭部や胸部の様子が以前出したネッタイヒメクロミバエによく似ているのでミバエ科で探してみると、いくつかのサイトで紹介されているオオセンダングサミバエ Dioxyna bidentis という、よく似た種の画像が見つかりました。さらに学名で検索すると海外サイトに詳細な標本画像など多くの画像があって、見比べると細かな部分までよく一致するので、この種で間違いと思います。体長約3mm、翅端まで約4.3mmです。






(2023.12.09・明石公園)