アラカシの葉の裏でじっとしていたクサカゲロウ類の幼虫です。背中にカムフラージュのゴミを背負っていない裸の姿ですが、スズキクサカゲロウの幼虫のようにそれが常態なのかどうかは分かりません。体長は大あごをのぞいて約6mmです。
頭部腹面。
アミメカゲロウ目の幼虫では、大顎と小顎が合体して管を作り、これを獲物に突き刺して体液を吸う吸うという仕組みになっているそうです。
アラカシの葉の裏でじっとしていたクサカゲロウ類の幼虫です。背中にカムフラージュのゴミを背負っていない裸の姿ですが、スズキクサカゲロウの幼虫のようにそれが常態なのかどうかは分かりません。体長は大あごをのぞいて約6mmです。
♂のユスリカの触角です。
いつもの公園で虫仲間と枝を叩いていた時に落ちてきたのを持ち帰り、スタック撮影したものです。まず最初にこの豪勢な触角のアップを撮り、そのあとで全身像を、という予定だったのですがミスをして、標本を潰してしまいました。したがって種名も分かりませんが、体長1cmほどもある大型種だったのでオオユスリカかアカムシユスリカあたりかも知れません。
昨年も同じ時期に同じものを出していますが、海岸に落ちていた木片の裏にいたヒメマダラナガカメムシ Graptostethus servus です。同じ場所に5~6匹集まっていたのですが、朝からよく晴れて気温も上がってきていたので、明るい光があたると速やかに解散してしまいました。写真に写っているのはその片割れです。
近所の海岸で越冬昆虫探しをしてきました。結果は少々期待外れでしたが、その中でも一番の収穫がこのミナミマキバサシガメ Nabis kinbergii です。枯草の間に転がった石の裏にくっついていました。同属のハネナガマキバサシガメ N. stenoferus に酷似するとのことですが、体型や革質部の翅室の形から前者と判断してよいと思います。翅端まで約9mmです。
暖かい季節にはエノコログサなどイネ科の穂によく集まっているヨツボシヒョウタンナガカメムシ Gyndes pallicornis です。これもアオギリの葉の中で越冬していました。夏場に見るものより体色が茶色っぽい気がしますが、個体変異かも知れません。体長は約6mmです。
アオギリの落ち葉の間から出てきた初見のカメムシです。前胸背の鋭い側角が目立つのでツノカメムシ類かと思いましたが、帰宅して調べるとクチブトカメムシ科のシロヘリクチブトカメムシ Andrallus spinidens でした。日本原色カメムシ図鑑第3巻によると、かつて国内では九州南部以南に生息するとされていたが、近年急速に分布を拡大して、現在では茨城県や埼玉県でも見つかっているとのこと。翅端まで約13mm、なかなか格好の良いカメムシです。
これはヒメカゲロウ科のホソバヒメカゲロウ Micromus linearis だと思います。アオギリの落ち葉の間に隠れていました。その名の通りこの仲間としては細長い翅と、翅脈上に破線状に並ぶ黒点が特徴です。体長約4mm、翅端まで約6.5mm。か弱そうに見えますが、顔つきはいかにも捕食性です。