絡み合ったクズの蔓をかき分けていると、ちょっと格好の良い甲虫が見つかりました。ヒラタムシの仲間で、体形はオオキバチビヒラタムシの♂に似ていますが、やや大きくて翅に目立つ紋があります。保育社の甲虫図鑑で調べると、オオキバとは別属のキボシチビヒラタムシ Laemophloeus submonilis でした。♂の前胸背板と頭部は幅広い、とあるのでこれも♂でしょう。普通は朽木や樹皮下で見つかる仲間なので、こんな場所にいたのが不思議です。体長は、大あごの先までで約4.5mmです。
2024年11月10日日曜日
2024年11月9日土曜日
キタキチョウの卵
* 2024.11.12 訂正 *
卵が載っている植物名について、ツクシハギとしたのは聞き間違いで、正しくはイタチハギだということです。観賞用に導入された外来種ですが、このあたりでも広く野生化しているそうです。
産み付けられたばかりのキタキチョウ Eurema mandarina の卵です。
河川敷で、いつもの虫仲間二人と見ている目の前に成虫が飛んできて産卵を始めました。産み付けた植物はツクシハギだそうです。すぐ手の届きそうな場所で何度も産卵を繰り返していましたが、動きが早くて産卵場面を撮るのはあきらめました。卵は高さ1.3~1.4mmくらいで表面には細かな網目模様が見えますが、産みたてのせいかなんとなく柔らかそうな印象です。
2024年11月8日金曜日
フタテンカメムシ
いつもの虫仲間に居場所を教えられてはじめて撮影できたフタテンカメムシ Laprius gastricus です。公園の園路わきの、ススキの根際に潜んでいました。幼虫もいたということでしたが、自力で見つけたのはこの成虫1匹だけでした。聞くところによると、個体数が少なくかなり珍しいカメムシだそうです。
2024年11月7日木曜日
クモヘリカメムシのペア
これと言った理由もないのですが、気がつけば一か月近くも更新をさぼっていました。
2024年10月13日日曜日
コナジラミの一種と不明ダニ
雑草のように生えたクワの幼木の葉を裏返すと、白いコナジラミの成虫がたくさん群れていました。頭から翅端まで1mm前後の小さな虫です。種類は分かりませんが、幼虫や蛹は、例えばこんな姿をしています。
2024年10月10日木曜日
クヌギハケタマフシに産卵する Neanastaus albitarsis(ナガコバチ科)
先日出した、クヌギハケタマフシに産卵するカタビロコバチを撮影していると、その同じ葉の上で、この Neanastaus albitarsis がやはり同じ虫こぶの上で産卵を始めました。
美しいナガコバチ科のハチですが、タマバエ類に寄生することが知られていて、過去に一度だけ見た産卵シーンもイスノキミタマバエに寄生されたと思われるイスノキの実(イスノキミコガタフシ)に対するものでした。タマバチの虫こぶに産卵しているといってもその寄生の対象が虫こぶ形成者のタマバチなのか、あるいはその寄生者や同居者なのか分かりませんが、いずれにせよ10年以上おつきあいしているこのハチの産卵を見たのはこれで2度目なので、個人的にはちょっとした収穫でした。
2024年10月7日月曜日
クヌギハケタマフシに産卵するカタビロコバチの一種
先日のイソウロウタマバチに続いて、同じクヌギハケタマフシに産卵しているカタビロコバチの一種を見つけました。こちらと同じ状況ですが、触角や脚の色に違いがあるので同種ではないでしょう。体長は2.3mmほどです。
山岸健三さんの「寄生蜂の解説」によれば、カタビロコバチ科は「大半は寄生蜂で,植物に虫こぶをつくる昆虫や茎にもぐる昆虫などに寄生するが,一部の種類は植物食で,種子を食害する種もある」とのことです。中には直接昆虫に寄生するのではない、いわゆる同居バチもいるそうですが、このブログでもこれまでにいろいろな対象に産卵するカタビロコバチを掲載しています(2012.10.15、2013.08.24,2020.05.19、2020.06.05、2023.10.23)。
目いっぱい挿入しました。