2024年11月14日木曜日

ササの葉のスゴモリハダニ

 先日の記事でヒメハダニカブリケシハネカクシが狙っていた、ササの葉に寄生しているスゴモリハダニ属の一種です。以前にも同じものを出しているので今回はササの葉ごと自宅に持ち帰り、生物顕微鏡の透過光で撮ってみました。



(2024.10.18・明石公園)

2024年11月12日火曜日

ササの葉のヒメハダニカブリケシハネカクシ

 スゴモリハダニ(Stigmaeopsis 属)に寄生されて独特の白い筋が入ったササの葉を、日の光に透かしてルーペで眺めていると、大きな黒い影が視野を横切っていきます。追いかけてよく見ると、ハダニ食いのヒメハダニカブリケシハネカクシ Oligota kashmirica でした。体長1.2mmばかりのハネカクシで、ササの葉で見たのは初めてです。お尻を上げた姿勢で葉面を歩き回るのを、捕食行動を期待してしばらく見ていましたが、それらしい場面を撮れたのは一度だけでした。レンズに追い回されて食事どころではなかったのかもしれません。撮影後、まわりの同じような白い斑入りのササの葉を調べるとかなり高い確率で見つかりました。

天幕の外に出てきていたハダニを捕らえたようです。

あとはひたすら歩き回るばかりでした。



(2024.10.10・明石公園)

2024年11月10日日曜日

キボシチビヒラタムシ♂

 絡み合ったクズの蔓をかき分けていると、ちょっと格好の良い甲虫が見つかりました。ヒラタムシの仲間で、体形はオオキバチビヒラタムシの♂に似ていますが、やや大きくて翅に目立つ紋があります。保育社の甲虫図鑑で調べると、オオキバとは別属のキボシチビヒラタムシ Laemophloeus submonilis でした。♂の前胸背板と頭部は幅広い、とあるのでこれも♂でしょう。普通は朽木や樹皮下で見つかる仲間なので、こんな場所にいたのが不思議です。体長は、大あごの先までで約4.5mmです。






(2024.10.10・明石公園)


2024年11月9日土曜日

キタキチョウの卵

* 2024.11.12 訂正 *

卵が載っている植物名について、ツクシハギとしたのは聞き間違いで、正しくはイタチハギだということです。観賞用に導入された外来種ですが、このあたりでも広く野生化しているそうです。

産み付けられたばかりのキタキチョウ Eurema mandarina の卵です。
河川敷で、いつもの虫仲間二人と見ている目の前に成虫が飛んできて産卵を始めました。産み付けた植物はツクシハギだそうです。すぐ手の届きそうな場所で何度も産卵を繰り返していましたが、動きが早くて産卵場面を撮るのはあきらめました。卵は高さ1.3~1.4mmくらいで表面には細かな網目模様が見えますが、産みたてのせいかなんとなく柔らかそうな印象です。




(2024.10.01・神戸市西区伊川)

2024年11月8日金曜日

フタテンカメムシ

 いつもの虫仲間に居場所を教えられてはじめて撮影できたフタテンカメムシ Laprius gastricus です。公園の園路わきの、ススキの根際に潜んでいました。幼虫もいたということでしたが、自力で見つけたのはこの成虫1匹だけでした。聞くところによると、個体数が少なくかなり珍しいカメムシだそうです。




(2024.10.01・明石公園)


2024年11月7日木曜日

クモヘリカメムシのペア

 これと言った理由もないのですが、気がつけば一か月近くも更新をさぼっていました。

久々の投稿も一か月以上前の写真ですが、“ネコジャラシ”の上で交尾していたクモヘリカメムシです。

(2024.09.29・明石公園)


2024年10月13日日曜日

コナジラミの一種と不明ダニ

 雑草のように生えたクワの幼木の葉を裏返すと、白いコナジラミの成虫がたくさん群れていました。頭から翅端まで1mm前後の小さな虫です。種類は分かりませんが、幼虫や蛹は、例えばこんな姿をしています。


大半はすぐに飛んでいきましたが、何とか残った連中を撮影。

こんなふうに2匹が仲良く寄り添っていることが多いのですが、雌雄のペアでしょうか。ただし交尾は確認できませんでした。

この2匹は前脚に何かくっつけています。

こちらでも。

ダニのようです。体長は0.15mmくらい。

このひとは2匹もつけています。

何匹もくっつかれると歩くもの難儀なようです。なんというダニなのか見当もつきませんが、コナジラミが専門の寄生者でしょうか。

(2024.09.29・明石公園)