イタドリの葉裏で見つけたトビコバチ科の一種です。以前のココログも含めてこの科のハチはずいぶん掲載していますが、これは多分初見だと思います。例によって属の見当もつきません。小楯板が青く光ってなかなか奇麗ですが、残念なことに前胸背板が凹んでいます。羽化の際に事故にでも会ったんでしょうか。翅端まで約1.6mmです。
2025年6月11日水曜日
2025年6月8日日曜日
ヒメマルカツオブシムシのペア
個人的には、このサイズの甲虫の中ではかなり写真映りが良いほうだと思っているヒメマルカツオブシムシ Anthrenus verbasci です。ヒメジョオンの花の上で交尾していました。三毛猫みたいな配色もいいのですが、密生した鱗毛のおかげで多くのテントウやハムシのような強い光沢がないので、フラッシュ一発の横着な撮影でもあまりボロが出ないところも気に入っています。
今回のペアは♂の方が大柄で、以前の記事とは対照的です。雌雄差よりも個体変異の方が大きいということでしょうね。
2025年6月7日土曜日
キバラルリクビボソハムシの幼虫・その後
5月中旬に孵化していたキバラルリクビボソハムシの幼虫の、2週間後の様子です。大きいものは後体部が半球状に膨らんだ特徴的な体形で、体長7mm近くまで成長していました。成虫のサイズを考えるとこれくらいで終齢でしょうか。孵化幼虫のように背中に糞を載せている個体はもういませんでしたが、中齢と思われる体長3mmくらいの個体の中には、代わりに頭部の脱皮殻を背負っているものがいました。
体長3.2~3.5mmくらいの中齢幼虫。2025年6月1日日曜日
鳥の糞を吸うチャバネセセリ
イタドリの葉の上で、鳥の糞を吸っていたチャバネセセリ Pelopidas mathias です。セセリチョウの仲間では、乾いた糞に自分の排泄物(おしっこ)をかけて液状にしてから口吻で吸う、いわゆる吸い戻し行動がよく見られます。下の写真でも腹端を下に向けているのが分かりますが、そよ風に葉が揺れて、実際におしっこをかけるところまでは確認できませんでした。以前のブログにイチモンジセセリの同じ行動を出していますが、その時の1枚にはちょうどお尻から水滴が出た瞬間が写っています。
2025年5月29日木曜日
シモツケマルハバチの幼虫
ハチに詳しいFさんから、ハバチの幼虫がいろいろ出てきてるよ、と何箇所かポイントを教えていただきました。これはそのうちの一つ、シモツケマルハバチ Apareophora japonica の幼虫です。名前通りシモツケの葉についていました。透明感のある緑色の体で、背中には真っ白の小さな粒々を並べたきれいなイモムシです。白い粒はワックスの塊のように見えますが、拡大して見るとその中から短い棘が突き出しています。この時は葉を食べていたようですが、咲いている時期には花も盛んに食べるそうで、同じことならその時の方が写真映えしたかも知れません。この日撮影したものはどれも体長17mm前後で、ほぼ終齢のようです。
2025年5月24日土曜日
ヒメカゲロウ科の幼虫
2025年5月22日木曜日
ヒメコブハムシの交尾と産卵
去年初めて見たヒメコブハムシ Chlamisus diminutus が今年も同じ場所のイタドリに来ていました。実は 昨日の記事のオオズアリもこのハムシを探しているときに見かけたものです。前回は見つけられなかった交尾シーンもようやく撮ることができ、また産卵中の♀もいました。この場所のイタドリは、夏が終わる頃には他の雑草とともにきれいに刈り払われていたので今年も来るかどうか心配していましたが、無事に帰ってきたようです。同属のムシクソハムシは成虫で越冬するそうですが、この種も同じなんでしょう。ただ最近まで食草も不明だったようですから、まだ確認されていないのかも知れません。
孵化後、幼虫はこの糞ケースの一端から顔を出して摂食をはじめ、こちらのように成長につれて自分の糞を付け足してケースを大きくしていきます。