昨日の記事のフタテンカメムシを探してススキをかき分けていた時、地上近くで休んでいるセスジスズメ Theretra oldenlandiae を見つけました。幼虫はこの公園でもときどき見かけるのですが、成虫を見るのは多分数年ぶりです。過去に見たのも多くは街中で、夜の間に灯りに惹かれて飛んできたのが帰りそびれた、といった個体でした。ブログに出すのも初めてだと思います。幼虫はこちらとこちらに出しています。
2025年9月1日月曜日
2025年8月31日日曜日
フタテンカメムシの幼虫
虫仲間に教えられ、初めてフタテンカメムシ Laprius gastricus を撮影できたのが昨年の秋でしたが、今回はやはり同じ虫仲間に前回見逃した幼虫の居場所まで案内してもらいました。
2025年8月30日土曜日
死んだヒメグンバイ
ヒメグンバイに寄生されたアベマキの葉を、何か面白い場面でも見られないかと何枚も裏がえしていると、こんなものが目にとまりました。
この成虫はすでに死んでいるのですが、翅から脚、触角にまでタールのような黒い滴が付着しています。2025年8月29日金曜日
蛾の卵に産卵するタマゴコバチ科の一種
ネズミモチの葉の上にきれいな緑色の卵が乗っていました。虫の卵と見れば寄生バチが来ていないか探してみるのが習慣になっているので、今回もルーペを近づけてみると、いました。小さな黄色いハチが卵の周囲を歩き回っています。
卵は高さが1.5mm、長径2mmくらいの楕円体です。この場所ではシモフリスズメの幼虫を何度か見ているので、大きさを見ても同種の可能性が高いでしょう。ハチは体長約0.6mm、タマゴコバチ科(タマゴヤドリコバチ科) Trichogrammatidae で間違いないと思います。ネット上ではよく似たハチの画像がキイロタマゴバチ Trichogramma dendrolimi として多く見られますが、なにぶん微小な種なので生態写真での同定は無理でしょう。
ハチはときどき立ち止まっては腹端を卵につけるという動作をくりかえしながら歩き回っていましたが、やがて葉面に近い場所に目標を定めたようで、産卵を始めました。
タマゴコバチ類の産卵行動を見るのは初めてですが、寄主の卵から羽化して出てくる場面は何度か見たことがあります(こちらやこちら)。
2025年8月27日水曜日
アカコブコブゾウムシ
舗道わきのイノコヅチの茎に、見覚えのある虫が見覚えのある姿勢でしがみついていました。アカコブコブゾウムシ Kobuzo rectirostris です。以前のブログに出したのは別の場所で撮ったものでしたが、それ以降にこの明石公園でも見た記憶があるような無いような、はっきり思い出せません。前回は枝に頭を持たせかけて昼寝をしているような姿勢が印象に残りましたが、今回もやはり同じ姿勢です。ネット上の画像にも同様の場面を捉えた画像が見つかるので、これが本種の正常な休息姿勢なんでしょう。口吻を除いた体長は約10mmです。幼虫はドングリの中で育つそうです。
因みに本種とは属が異なりますが、和名も見かけもよく似たクワノコブコブゾウムシという種があって、こちらは希少種とされているようですが、この公園でも何度か見ています。
2025年8月26日火曜日
ナガセスジホソカタムシ
腐朽が進んだ切り株の上に何かいそうな気がして、目を凝らして探しているとこの小甲虫が見つかりました。ナガセスジホソカタムシ Bitoma parallela だと思います。以前のブログにも一度出していますが、朽木の樹皮下で越冬していた個体だったので木屑にまみれてちょっと冴えない姿でした。今回のはわりときれいで上翅や前胸背板の彫刻がよく見えます。体長は約3.5mmです。
ちなみに、ホソカタムシ類と呼ばれる一群は以前はホソカタムシ科としてまとめられていたのですが、近年の研究で旧ホソカタムシ科は多系統であるとして、そこに含まれていた種は3つの科に分けられました。このナガセスジホソカタムシも前回の記事ではホソカタムシ科としていましたが、現在はアトコブゴミムシダマシ科に含められています。