2023年7月11日火曜日

ミツオホシハナノミ

 ミツオホシハナノミ Hoshihananomia mitsuoi が来ている、という耳よりな情報をいただいたので早速見に行きました。現場はかなり衰弱したサクラの木で、幹は地衣類に覆われています。じっと見ていると、ブンという羽音とともに1匹飛んで来て、幹を歩きはじめました。さらにもう1匹。この大型のハナノミはまだフィルムカメラを使っていた時代に二、三度見たきりで、およそ20年ぶりの再会です。
このあたりで見かけるハナノミと言えばどれもこちらこちらのような小さな種ばかりで、このように体長1センチを超えるような大型種は貴重品です。幼虫はサクラで育つらしく、以前に見た時も立ち枯れのサクラで産卵していました。今回も、少なくとも1匹は♀だったようで、歩き回りながらしきりに産卵管を伸ばしていました。

ほとんど立ち止まることなく歩き回るので、追いかけるのが精一杯です。

長時間追いかけた末にようやく、数秒間立ち止まってくれました。ピンと跳ね上げた尾節板が素敵ですね。


これは産卵中らしく、尾節板も下げています。しばらくの間この姿勢でいたのですが、場所が悪くこの角度からしか撮れませんでした。二十数年前にはじめて見た時はもっと多数の個体が一本の木に集まっていましたが、そんな情景をまた見たいものです。

(2023.07.07・明石公園)

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