2024年8月23日金曜日

アベマキに産卵するタイワンヒラアシキバチ

 最近この公園でも目撃情報のあったタイワンヒラアシキバチ Eriotremex formosanus を、ようやく撮影することができました。南方系の種ですが、西日本から関東あたりまで記録があるそうで、ご近所の Acleris さんのところでもすでに4年も前に紹介されています。
ほぼ枯れてしまったアベマキの幹の、かなり高い場所を行ったり来たり歩き回っていたのですが、やがて地上2mちょっとのところで産卵をはじめました。カメラを持った手をいっぱいに伸ばしても届かない高さですが、ちょうど地上付近で幹が二股に分かれていて、その上に登り危なっかしく片手でカメラを持って撮影したのが1枚目の写真です。エノキの立ち枯れに来るヒラアシキバチはこの公園でも以前からよく見られますが、そっちの場合は一度産卵を始めると長時間同じ姿勢のまま動かないことが多いので、この種も同様だろうと思って見ていたらほんの数分で産卵管を抜いて再び歩きだし、やがてもっと低くて撮りやすい場所で再び産卵管を突き刺しました。それが2枚目。3枚目は産卵場所を探して歩き回っているところ、4枚目は産卵管を刺したまま死んでいた別個体です。来年あたり、その幼虫を目当てに大型の寄生バチでもやってくると楽しいのですが。





(2024.08.21・明石公園)

0 件のコメント:

コメントを投稿