2025年6月25日水曜日

ヒメハナカメムシの一種(Orius sp.)・捕食

 冬場にはケヤキなどの樹皮下で越冬しているのをよく見かけるヒメハナカメムシの一種(Orius sp.)ですが、この日はアベマキの葉の裏でヒメグンバイ Uhlerites debilis の幼虫を捕食していました。今年の2月にツヤヒメハナカメムシ (O. nagaii )として掲載したものと同種のように見えますが、「頭部前葉は淡色」という特徴が今回の個体でははっきりしないので、Orius sp.としておきます。獲物のグンバイ幼虫は2齢くらいと思われますが、ほとんど逃げる様子もなく、次々と餌食になっていました。アブラムシと同じく、この仲間も“陸のプランクトン”と呼ぶべき存在なのだろうと思います。


ヒメハナカメムシの体長は2mmちょっと、獲物は0.8mmくらいです。獲物の前に見えるのはグンバイムシの脱皮殻で、おそらく1齢のものでしょう。

最初の獲物を吸いつくした後、すぐに次を捕らえました。

周囲に散らばる黒い滴はグンバイムシの排泄物です。

別の葉で平和に暮らしているヒメグンバイの幼虫たち。1齢から3齢くらいだと思います。

(2025.06.19・明石公園)



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