2026年8月4日火曜日

カメムシ卵とタマゴクロバチ

 いつもの公園で樹の葉を見上げて歩いていると、葉裏に産み付けられたカメムシの卵塊を時々目にします。そしてさらに近づいてよく見るとその上に小さな寄生バチがとまっていることがあります。この夏にもそんな情景を何度か見たので下に並べてみました。
この手のカメムシ卵に寄生するハチとしてはこれまでにナガコバチコガネコバチも観察していますが、今回はすべてタマゴクロバチ(ハラビロクロバチ科)の仲間でした。どれも卵塊の上でじっとしていたり周囲を歩き回るだけで産卵する様子は見られません。おそらくこれらのハチは産卵に来た♀ではなく、すでに寄生された卵から出てくる♀を待ち受ける♂ではないかと思います。ただ、下の写真にあるように、孵化直前のカメムシ幼虫が入っている卵やハチに比べて小さすぎる卵に乗っていたり、また以前にはタマゴクロバチが乗っているカメムシ卵を持ち帰ったところその卵からナガコバチが羽化してきたということもありました。この人たちでも案外誤った行動をとることも多いのかも知れません。以前に見たタマゴクロバチの♀の羽化と交尾の様子はこちらに出しています。

ビワの葉の裏で。卵はキマダラカメムシのものでしょうか。21個のうち1個だけ、カメムシ幼虫が無事に孵化した形跡があります(卵殻の蓋を開ける際に使われる、鳥の嘴のような“破砕器”が見えます)が、周囲が帯状に黒ずんいるのはすでに内部で寄生バチが育っているようです。黄色いのは寄生を免れた卵なのかどうか、よく分かりません。

上と同じです。

この卵はクサギカメムシでしょうか。やはりすでに寄生されているように見えます。

この卵塊では、1個だけちょっと黒ずんでいるように見えますが、他の卵では孵化前のカメムシ幼虫の顔が透けて見えます。とすればこのハチは何を待っているんでしょうか。

上と同じ。

この手の卵の場合、正常にカメムシ幼虫が孵化する際には円い“蓋”を開けて出てきますが、寄生バチは卵殻を噛み破って出てきます。この卵塊ではすでに3匹の寄生バチが出てきたようで、残り卵殻の内部に黒く見えるのも羽化直前のハチでしょう。

こちらの卵はハチにたいして小さ過ぎるように見えますが・・・。

上に同じ。ハチは左の触角を失っています。

(2026.06.14~07.18・明石公園)


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