2020年5月3日日曜日

モチノキの実に産卵するツヤコマユバチ亜科の一種

昨日の記事のモチノキハマダラミバエが産卵していたモチノキで、同じように実に産卵しているコマユバチがいました。10年前に同じ状況で見たものと同種でしょう。前回は確認できませんでしたが、翅脈を見るとツヤコマユバチ亜科 Opiinae のようです。
ミバエの産卵により黒く変色した部分を狙って産卵管を刺しているようで、このミバエの幼虫に寄生すのではないかと想像しています。この公園のモチノキの実では他にモチノキタネオナガコバチも発生していますが、このコマユバチよりかなり小型で、寄主である可能性は小さいと思われます。

黒っぽいのでモチノキハマダラミバエほど目につきませんが、よく探すとあちらこちらで産卵していました。体長は約4mmです。





(2020.04.21・明石公園)


2020年5月2日土曜日

モチノキの実に産卵するモチノキハマダラミバエ

久しぶりにモチノキハマダラミバエ Prochetostoma expandens の産卵を見ました。2010年2012年の、どちらもゴールデンウィークの頃にモチノキに集まって実に産卵するのを見ていたのですが、その後何年間もほとんど目にする機会がありませんでした。ホストのモチノキの実の出来具合にもよるんでしょうが、年によって増減が大きいような気がします。

産卵はかなり前に始まっていたようで、ほとんどの実に産卵痕がついています。



産卵管は先が鋭く尖っています。

産卵管を出したり引っ込めたりしていました。


これは別個体。すでに産卵管が深く入っているようです。

膨らんだ腹部には卵が一杯詰まっているんでしょうね。

(2020.04.21・明石公園)

2020年5月1日金曜日

分裂中のスリコラ

分裂の途中のスリコラ(Thuricola sp.)を見つけました。



口周部はまだ開いていませんが、繊毛列が動いています。



最初のカットから約1時間10分経過。まだ細胞が伸びきっていませんが、ほぼ分裂完了でしょう。

これは別個体ですが、結構伸びるものです。

動画です。上の経過を1分ほどに編集しています。


(2020.04.09・明石公園)

2020年4月28日火曜日

ナナフシ幼虫

赤味がかったアラカシの新葉の上にいたナナフシの幼虫です。

体長約15mm。

(2020.04.21・明石公園)

2020年4月27日月曜日

ハルササハマダラミバエ

アラカシの新葉の裏で交尾中のハルササハマダラミバエ Paragastrostzona japonica 雌雄です。

和名通りササで発生するそうですが、まだその寄主植物の上では見たことがありません。いつか産卵場面を押さえたいものです。

雌雄の顔面に同時にピントを合わせたいのですが、うまくいきません。

で、片方づつになりました。

(2020.04.21・明石公園)



2020年4月26日日曜日

オルボペキュラリア(Orbopercularia sp.)

これはツリガネムシ目の繊毛虫で、オルボペキュラリア属 Orbopercularia の一種だと思います。「淡水微生物図鑑」によると、単独の姿を見ることが多いが、柄が分枝して群体になることもあるということです。





動画です。


(2020.04.09・明石公園 桜堀にて採集)


2020年4月25日土曜日

ジャガイモヒゲナガアブラムシ?

アカメガシワの新葉の裏についていたアブラムシです。
多食性のジャガイモヒゲナガアブラムシ Aulacorthum solani ではないかと思いますが、例によって確かではありません。

無翅胎生雌と幼虫たち。

体長は約2.5mmです。

有翅虫もいました。体長はやはり2.5mmくらいです。

羽化してまだ翅の伸びていない成虫が脱皮殻を引き摺って歩いていました。

(2020.04.17・明石公園)