以前のブログでも何度か出しているクロフチャタテ科 Aaroniella 属の一種です。樹幹で見つかる種で、多くの場合樹皮の凹凸の間に細い糸を縦横に張ってその下に潜んでいます。糸には排泄物と思われる粒々がちりばめられ、扁平な体型や姿勢、黒っぽい体色とも相俟って隠蔽効果満点で、慣れないとなかなか目にとまりません。反面カムフラージュに自信があるせいか動きは鈍重で、数センチの距離にレンズを近づけてしつこく撮影を続けてもまず逃げ出すことのないチャタテです。
2020年10月28日水曜日
Aaroniella sp.(クロフチャタテ科)
アラカシの幹の成虫。
糞(多分)を散りばめたクモの巣のようなテント。
下にいたのは幼虫です。
別のエノキの成虫と幼虫たち。
(2020.10.16/27・明石公園)
2020年10月24日土曜日
オオキンカメムシ
ご近所の虫撮り仲間から、近くの公園にオオキンカメムシが沢山集まっているとの情報をいただきました。場所は海岸から200mも離れていない高台です。翌朝早速現場に行くと、2、3本の木であちこちの葉の裏に1匹、2匹ととまっていて、ざっと数えて数十匹以上は確認できました。このあたりでは秋から冬にかけて散発的に見かけることはありましたが、これほど多数の個体を一度に見たのは初めてです。
沢山いるとは言っても高い場所が多く、一度に画面に収められるのはこの程度でした。
日差しに誘われてか、葉の上に出てきているものもいました。
斑紋の変異を、黒い部分の少ないものから多いものまで大雑把に並べてみました。
(2020.10.24・神戸市垂水区)
2020年10月22日木曜日
ゴミを水平に並べたゴミグモ幼体
クロガネモチの枝にゴミグモが小さな網を張っていたのですが、面白いことに通常こちらのように鉛直方向にくっつけていくゴミや食べ滓をほぼ水平方向に並べていました。体長4mmほどの幼体ですが、クモ自身もゴミと同じ方向に定位しています。この公園ではごく普通に見かけるゴミグモですが、こんな変わり者は初めて見ました。
(2020.10.16・明石公園)
2020年10月19日月曜日
カンシャワタアブラムシ
ススキの葉の裏に、白い綿毛のようなワックスに覆われたアブラムシが集まっていました。カンシャワタアブラムシ Ceratovacuna lanigera だと思います。和名のカンシャは甘蔗で、その名の通りサトウキビの害虫としてよく知られているようす。和名で検索すると特に沖縄地方でのその防除に関する記事がたくさん出てきました。また、1齢幼虫が頭部に1対の角状突起を持っていて、それで捕食者の卵や幼虫を攻撃するそうです。
長く伸びたワックスでほとんど虫体が見えません。
2020年10月17日土曜日
2020年10月16日金曜日
クモの糸にぶら下がるタマバエ
2020年10月15日木曜日
トビイロハゴロモ
普通種ですが以前のブログも含めて初登場のトビイロハゴロモ Mimophantia maritima です。この日はススキでよく見かけました。
1枚目とは別の個体です。頭端から翅端まで約6mm。厚みのある体型で全体にピントが合いません。
(2020.10.12・舞子墓園)
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