2020年11月22日日曜日

ヒラタアブ幼虫に産卵するヒラタアブトビコバチ

 ヤブガラシの葉の裏で、ヒラタアブの一種の幼虫に産卵しているトビコバチがいました。以前のブログでも一度紹介したヒラタアブトビコバチ Syrphophagus nigrocyaneus だと思います。


前回見たのと同様に、片方の後脚を持ち上げてその下から産卵管を伸ばしています。

ヒラタアブ幼虫の後端部に移動して再び産卵管を突き刺しますが、刺される方は全く動きません。

産卵姿勢はやはり同じで、産卵管以外、ホストの体には触れていません。余計な刺激を与えるのを避ける為ではないかと推測していますが、真相は如何に。



ヒラタアブの種名は分かりませんが、幼虫の体長は約4.5mm、ハチは1.7mm。刺点を変えながら何度も産卵を繰り返しているようでした。
以前、ヒラタアブの蛹に産卵するのを見たヒラタアブコガネコバチ Pachyneuron groenlandicum は、このヒラタアブトビコバチに2次寄生するそうです。

(2020.11.16・明石公園)

2020年11月20日金曜日

ナカオビキリガ

 これはナカオビキリガ Dryobotodes intermissa だと思います。
コナラの幹にいたのですが、こんなふうにじっと動かずにいてくれるとつい翅の鱗粉をアップで撮りたくなります。





(2020.11.16・明石公園)


2020年11月19日木曜日

ヒゲナガホソクチゾウムシ

 イヌビワの葉裏にいた小さくて真っ黒なゾウムシ。ヒゲナガホソクチゾウムシ Pseudopiezotrachelus placidus で合っていると思います。体長は口吻を除いて約2.3mmです。





(2020.11.16・明石公園)

2020年11月18日水曜日

ヒトスジコガタハネオレバエ?

黄色く色づいたカクレミノの葉の上で交尾していたハネオレバエの一種です。この時期ヤツデやカクレミノでよく見かける種で、以前のブログに掲載した際に、(交尾器を見ないと確定は出来ないが)おそらくヒトスジコガタハネオレバエ(Psila kanmiyai)だろうとのコメントをいただきました。




何枚も撮るうちに嫌がって葉の裏に回り込んでしまいました。
交尾の後、♀はおそらくカクレミノやヤツデの実の近くに産卵するのではないかと推測されますが、まだ現場を見たことがありません。

(2020.11.16・明石公園)

2020年11月17日火曜日

イスノキのヤノイスアブラムシ

 イスノキの葉を見上げると、小さな平べったい虫がたくさん。

一次寄主 二次寄主のコナラから戻って来た、ヤノイスアブラムシ Neothoracaphis yanonis の有翅虫です。

すでに周りにはこれらの有翅虫から生まれたと思われる幼虫も沢山います。

出産が見られないかと探したのですが、どれも腹部が小さくて、すでに終わった後のようでした。

幼虫は小さなもので体長0.5mm前後です。これで1齢でしょうか。干渉色が出ているのか、ワックスが青く光っています。これらの幼虫が成長して無翅卵生虫となり、交尾・産卵するんでしょう。

この時見た一番大きな幼虫(あるいはすでに成虫)で、体長約0.9mm。傍らの脱皮殻にもパイプ状のワックスがそのまま残っていて、やはり青く光っています。

(2020.11.16・明石公園)

ヤノイスアブラムシに関連する記事はこれまでに何度も出しているので、大雑把に生活環を追ってまとめてみました(日付の右は記事のタイトルではありません)。

2018/04/19 イスノキで虫えいを形成し始めた幹母
2013/04/13 同上
2010/05/21 イスノキハタマフシの中の幹母と幼虫たち
2012/10/21 コナラの無翅成虫と有翅幼虫
2019/11/07 コナラでの無翅成虫の出産
2013/12/04 イスノキの有翅虫と無翅卵生虫
2014/01/15 年末までコナラに残っていた有翅幼虫

2020年11月16日月曜日

フジツボ類のノープリウス幼生

 久しぶりに近所の海岸でネットを曳いてきたら、ウジャウジャ入っていました。

フジツボの仲間の、ノープリウス nauplius 幼生です。






動画です。


(2020.11.13・西舞子海岸にて採集)

2020年11月11日水曜日

ノブドウの葉の不明ヨコバイ幼虫

 ノブドウの葉の裏にたくさんいたヨコバイの幼虫です。初めて見たもので、特徴的な外観ですが種名が分かりません。

翅芽が大きいので終齢でしょうか。体長約2.4mmです。


(2020.11.05・明石公園)