2021年2月19日金曜日

ニッポンオナガコバチ♀(深度合成)

 ニッポンオナガコバチ Macrodasyceras japonicum の♀です。先週出した♂と同じ日に採集、翌日一緒に撮影していたのですが、合成処理やレタッチが面倒くさくてなかなか捗らず、一週間遅れの登場となりました。








(2021.02.05・明石公園にて採集)

2021年2月12日金曜日

ニッポンオナガコバチ♂(深度合成)

 お馴染みのニッポンオナガコバチ Macrodasyceras japonicum の♂です。何の木だったか忘れましたが、葉の裏にいたのを採集してかえり深度合成撮影しました。このハチの♂は、こちらのように大きさや体色の変異がかなりありますが、これは比較的大型で黒色部の多い個体です。♀は冬の間、葉裏や枯れ葉の間でたくさん越冬していますが、♂も時々見かけます。まだこれから交尾の機会があるんでしょうか。









(2021.02.05・明石公園にて採集)

2021年2月8日月曜日

アオキコナジラミの蛹殻と若齢幼虫

いつもの公園ですが、あちこち探しても目ぼしいものはほとんど見つからないので、トベラのアオキコナジラミ Aleuroclava aucubae をあらためて撮ってみました。お馴染みの黒い蛹殻の他に、少し小さくて緑色の薄っぺらなのが混じっています。多分同種の若齢幼虫だと思います。



大きい方は長径約0.8mmで、すでに蛹殻だと思います。小さい方は0.7mm足らずですが、ちょっと形が違う気がします。これも蛹殻でしょうか。

画面上の黒い蛹殻は長径約0.7mm、下の幼虫は約0.48mmです。

約0.35mmの幼虫。

この幼虫は約0.58mm。これで3齢くらいでしょうか。

(2021.02.05・明石公園)

2021年2月5日金曜日

枝の先のウシカメムシ

この辺りだけのことかも知れませんが、この冬はこれまでになく虫が 少ないようで、葉の裏を覗いても落ち葉をひっくり返しても、例年お馴染みの虫さえほとんど姿が見られません。この傾向がずっと続くのでなければいいのですが。
と、言い訳をしておいて、とりあえず忘れられないために久しぶりに更新しておきます。アラカシのひこばえの先にしがみついていたウシカメムシです。



(2021.02.05・明石公園)

2021年1月28日木曜日

ユミアシゴミムシダマシ

 伐採木の樹皮下をめくると大きな甲虫が3匹現れました。お馴染みのユミアシゴミムシダマシ Promethis valgipes です。あらためて検索してみると最近はサトユミアシゴミムシダマシという和名が多く使われているようですが、いつ頃からなんでしょうか。それはさておき、こんな街なかの公園でも普通に見られる数少ない大型甲虫の一つです。


この個体で体長約24mm。

一つ覚えですが、やっぱり顔も撮っておきました。ゴミムシダマシの仲間には愛嬌のある顔がたくさんあります。

1枚目の右上でひっくり返っていた個体です。保育社の甲虫図鑑によれば♂の後胸腹板中央に円形赤褐色の叢毛がある、ということなのでこれは♂でしょう。

3匹目ですが、これも♂ですね。

この角度から見ることはあまりないので、1枚。

(2021.01.21・学が丘北公園)

2021年1月25日月曜日

イタチムシの一種(Chaetonotus sp.)

 イタチムシの一種は以前のココログや、このブログでも一度動画を掲載していますが、これはまた別の種のようで、体の背面・側面から生えた多数の太くて長い刺が目立ちます。日本で見られる様々なイタチムシ(鈴木隆仁・タクサ 日本動物分類学会誌)という記事には日本産8属の検索表が掲載されていますが、それを辿ると(イタチムシ目の約半数の種を含む)Chaetonotus 属で間違いないと思います。

いつもは動きが早くて追いかけるのに苦労するのですが、今回はわりあい落ち着いていて助かりました。


横向きになると背側の長い刺、腹側の繊毛が見えます。


腹面を向けていて、多数の繊毛と頭部の円い口が見えます。

数枚のピントの浅い写真では確認できない部分がどうしても残りますが、その点動画は、解像度は落ちても焦点が連続的に移動するので全体像が分かりやすくなります。


2021.01.05・明石公園 桜堀にて採集/2021.01.12・撮影)

2021年1月24日日曜日

トゲトゲの殻を持ったカラヒゲムシの一種(Trachelomonas sp.)

カラヒゲムシ(トラケロモナス Trachelomonas)の仲間には、殻の表面が滑らかなものと細かな凹凸や刺に覆われたものがあります。以前に掲載したのは滑らかなタイプでしたが、今回は殻の表面が細かい刺で覆われたタイプです。ほぼ球形、殻径は20µmほどで、このタイプでは小さな方でしょう。殻に開いた小さな穴から出した鞭毛を打ち振って泳いでいるところを撮影しましたが、静止画ではピントが浅くて鞭毛が断片的にしか写りません。最後の動画の方が分かりやすいと思います。




動画です。


(2021.01.05・明石公園 桜堀にて採集/2021.01.12・撮影)