2021年4月9日金曜日

クロスジコウガイビル?

コケの間を見え隠れしながら這っていた、長さ3センチばかりの小さなコウガイビルです。背中を1本の黒い線が走っているので、クロスジコウガイビルという種なのかも知れません。







(2021.04.08・学が丘北公園)


2021年4月8日木曜日

トビモンケチャタテ?と卵

 あまり期待もせずに裏返した木の葉の裏にチャタテが一匹いたのでレンズを向けてみると、傍らに糸に覆われた卵塊が見えます。おそらく産卵後の糸掛け作業の途中を邪魔してしまったんだろうと思ってそっと葉を戻し、しばらく様子を見ていましたが、再び作業を開始することもなく、やがておもむろに飛び去ってしまいました。卵の保護はこれで十分と判断したのかも知れません。

頭端から翅端まで約4.2mm。以前のブログにも掲載しているトビモンケチャタテ Valenzuela gonostigma だと思います。



産み付けられたばかりの卵はほぼ無色で透明感があります。大きさは長径約0.3mmです。

(2021.04.08・学が丘北公園)


2021年4月2日金曜日

イレコダニの一種

 腐朽した伐採木の樹皮をめくって見つけたイレコダニの仲間です。
ササラダニ類に属し、驚くと前体部を折り曲げボール状になることでこの名があるそうですが、イレコダニと名の付くものにはイレコダニ科・ヘソイレコダニ科・タテイレコダニ科などいくつかの科があって、今回の種がどの科に属するのかは分かりません。以前の記事の"その2"に似ているように見えますが、同種ではなさそうです。


この状態で体長約0.7mmです。

後ろから見ると肛門板が少し覗いています。

胴感毛は棍棒状です。


(2021.03.27・学が丘北公園)


2021年3月31日水曜日

ホシミドリヒメグモ・♂と♀

 シャリンバイの葉裏に仲良く並んだホシミドリヒメグモ Chrysso foliata の雌雄です。

左が♂で右が♀。この時期、よく見られる光景です。

(2021.03.27・学が丘北公園)


2021年3月29日月曜日

越冬から目覚めたオオスズメバチ

この1月に越冬中のオオスズメバチを見つけたコナラの伐採木を憶えていたので、前回元に戻しておいた樹皮をそっと持ち上げてみると、まだ同じ姿勢で眠っています。安眠を妨げては気の毒なのですぐにまた樹皮を被せましたが、やはり起こしてしまったのか、その場でしばらく虫を探しているうちに大きな羽音とともに外に出てきました。そのまま飛び去るかと思えば、体温が上がるのを待っているのか出てきた場所でいつまでもうずくまっています。夏場にはあまり近づきたくない相手ですが、体長4cmもある女王バチは間近で見るとなかなかの貫禄です。


(2021.03.27・学が丘北公園)

2021年3月28日日曜日

赤いジムカデ

 二つ折りになったキリの落ち葉をそっと拡げてみると、小さな赤いムカデが丸くなっていました。

ジムカデ目(Geophilomorpha)の一種で、以前に同じ場所で撮ったものと同種かも知れません。体長が測れるような状態では撮れませんでしたが、上の画像の長辺が約13mmなのでおおよそ20mmくらいでしょう。

すぐに歩き始めました。他のムカデ類のように素早い動きではないのですが小さいのでレンズで追いかけるのは大変です。

頭部のアップを撮ろうとしてピンボケを量産しました。ジムカデ類には眼がないそうです。

長い体の前部と中央部では随分太さに差があります。

やがて枯葉の破れ目を見つけて潜り込んでいきました。



マゼンタからオレンジへ、体色のグラデーションが美しいムカデです。

(2021.03.27・学が丘北公園)

2021年3月21日日曜日

コミミズクの幼虫

 アラカシの枝で、久しぶりにコミミズク Ledropsis discolor の幼虫を見つけました。
この場所では以前に何度か撮影しているのですが、今回は数年ぶりです。もともと市街地に囲まれていながらもわりあい自然度の高い公園だったのですが、このところ大量に樹木が伐採され、以前にはお馴染みだった虫で滅多に見られなくなったものも多く、このコミミズクももう居なくなったのではないかとあきらめかけていたところでした。4月には成虫の姿を見られるといいのですが。体長約1.1mmです。







(2021.03.21・明石公園)