2021年5月2日日曜日

モモチョッキリ

いつもの公園で会った虫撮り仲間が、最近園内のカリンの木にモモチョッキリがたくさん来ていたと言うので現場まで案内してもらいました。探してみると何匹か見つかって、花の散った後の子房を齧っているのもいます。この公園では以前に一度だけこの虫を見ていて、その時は偶然どこかから飛んできたものだろうと思ったのですが、どうやらこのカリンが発生源だったようです。





(2021.04.22・明石公園)

2021年5月1日土曜日

オオシマカラスヨトウの幼虫

アラカシの葉を食べていたオオシマカラスヨトウ Amphipyra monolitha surnia の幼虫です。そっと近づいたのですが、わずかな振動を感じたのか体を伸ばして固まってしまいました。体長は約30mmです。


(2021.04.22・明石公園)


2021年4月30日金曜日

ゾウミジンコ Bosmina sp. の出産

ゾウミジンコの出産シーンを撮ろうと、育房に数匹の子どもを持った♀を眺めていたのですが、ちょっと目を離した隙に2匹も生まれてしまって、気が付けば親の周りを泳ぎまわっていました。
まだ♀の体内に残っている子どもも間もなく出てくるだろうと、今度は目を離さずに観察をつづけたところ約1時間後、3匹目と4匹目がほとんど間を置かずに飛び出してきました。


最初は育房に4匹の子どもが入っていて、盛んに動いていました。ミジンコの体をなるべく押さえつけないように水層を厚めにとっているので、真横からの写真がなかなか撮れません。

誕生を見逃した2匹は、くっついたまま泳ぎ回っています。

残った2匹も体の形は完全に出来上がっていて、ごそごそと動いています。

ここからの、3匹目の誕生シーンは動画からの切り出しです。





動画です。


(2021.04.13・姫路城内濠にて採集)

2021年4月29日木曜日

ツバキハマダラミバエ雌雄

モチノキの幹で翅に模様のあるミバエが交尾中でした。 季節柄、昨年のちょうど今頃掲載したハルササハマダラミバエだろうと思いながら撮影したのですが、帰宅して調べてみると別種のツバキハマダラミバエ Staurella camelliae です。と言っても、この種もほとんど同じような写真を以前のブログに出していました。





これは♂。

これが♀。顔かたちに雌雄差はほとんどありません。


(2021.04.22・明石公園)


2021年4月28日水曜日

オカメミジンコ(深度合成)

 いつもの公園の池にいるオカメミジンコです。多分普通種のオカメミジンコ Simocephalus vetulus だと思いますが、ひょっとすると同属別種かも知れません。動きの止まったところを見計らって、ピントを送りながら秒間4コマの連射モードで30枚ほど撮りました。その間触角や䚡脚は止まっていましたが、盛んに動いていた心臓は合成画像からは消えています。


(2021.04.16・明石公園 桜堀にて採集)


2021年4月27日火曜日

マスダアラカシタマバチ両性世代♀の産卵とカシノフクレタマフシ

今年もアラカシの新梢に産卵するマスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai の姿が見られました。


この、新梢に産卵する黒いハチは両性世代の♀で、前の年に単性世代の♀が新芽に産み付けた卵から孵化してきたものです。
赤い体色の単性世代の♀は昨年初めて撮影することができたのですが、その時産卵していたアラカシがどうなっているのか見に行きました。


このように、穴の開いた冬芽がいくつも見つかりました。この虫こぶはカシノフクレタマフシと名付けられています。昨年単性世代の産卵を見た時は産卵管を突き刺しているのは雌花の花芽のように見えて不思議に思っていたのですが、見間違いだったのかも知れません。ただ、中には芽ではなく枝に産卵している個体もいたし、その一週間後には明らかに雌花の子房に産卵しているところも目撃しています。それらの卵はその後どうなったんでしょうか。いろいろと疑問が湧いてきます。

(2021.04.15・明石公園)

2021年4月26日月曜日

ミズアブ科 Wallacea sp. ♂(深度合成)

 ミズアブ科 Wallacea 属の一種の♂です。
同属のミズアブは以前のブログで3度ばかり(2011.09.202013.05.312014.05.03)出していますが、どれも産卵中の♀ばかりでした。今回持ち帰った♂はそのうちのどれかと同種なのかも知れません。「ミズアブ科図鑑」では3種の♂の標本画像が見られますが、どれも同じように見えて、これだけで種まで見当をつけるのは無理なようです。







(2021.04.15・明石公園にて採集)