* 2021.12.23・追記とタイトル変更 *
翅が短いのでクロハナカメムシ属(Anthocoris)あたりの幼虫だろうと考えていたのですが、先日ある方から、これは最近新種記載された Temnostethus mirificus (仮称:コバネシロモンハナカメムシ)という種で、またこれで成虫であることを教えていただきました。これまでに栃木県、千葉県、愛知県の3か所で確認されているようです。原記載はこちらで見られます。ハナカメムシに短翅の種が存在することは知りませんでしたが、属名で検索するとT.gracilis という、よく似た種の画像が出てきました。タイトルを修正しておきます。
アラカシの幹を歩き回る小さなカメムシ幼虫がいました。ハナカメムシ科のようです。歩きながら樹皮の割れ目や地衣類の隙間に口吻を差し込んだり潜り込んだりしていました。この仲間の幼虫はネット上でも画像がほとんど見られないので種名は分かりませんが、頭部の形や触角からクロハナカメムシ属(Anthocoris)のような気がします。このアラカシでは毎年カシノアカカイガラムシが発生するので、それを餌にしているのかも知れません。周りを探すと何匹も見つかりました。体長は約2.5mmです。