2021年7月25日日曜日

ガを捕えたアリグモ♀

 モチノキの幹で小型のガを捕えていたアリグモです。


大きな目にガの鱗粉が一杯くっついています。えり好みできるものなら、こんな獲物は敬遠したいでしょうね。

アリグモの体長は約6mm。まだ成体ではないかもしれません。

獲物のガは前翅長約8mm。科の見当もつきません。

(2021.07.23・明石公園)

2021年7月24日土曜日

モンキゴミムシダマシとトゲダニの一種

サクラの幹にびっしりと生えたキノコ(カワウソタケ?)にたくさんのヒメオビオオキノが集まっていて、それに交じってモンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi lewisi の姿がちらほら見えました。

食べ物に顔を埋めている♀(多分)に交尾を迫る♂です。

腹端から交尾器を伸ばして♀の上に覆いかぶさる動作を何度も繰り返しますが、♀が拒否するのかなかなか交尾には至りません。

交尾器の先には鉤爪のようなものが見えます。

ちょっとピントを外しましたが、鉤爪が伸びているのが見えます。交尾を確実に成功させるための仕組みでしょうか。


片側3本の脚を上げたまま辛抱強くチャンスを窺う♂の姿勢は以前に見た時(こちらこちら)と同じです。そしてその前胸背板にはたくさんのダニが・・・。

トゲダニ科の一種だと思いますが、始終ごそごそと動き回っていました。体長は大きいもので0.5mm足らずです。

(2021.07.17・明石公園)

2021年7月23日金曜日

タカサゴハラブトハナアブ

 アベマキの切り株にいたタカサゴハラブトハナアブ(タカサゴモモブトハナアブ)Mallota takasagoensis の♂です。切り株の上面は薬品で処理されて真っ黒になっていましたが、それでもこの場所がお気に入りのようで、撮影中何度も飛び立ちましたがその都度すぐにまた同じ場所に戻ってきていました。
この公園ではよく見かける種で、樹木の根方や切り株の周り、特に樹洞や幹の股などに水が溜まったようなところにいることが多く、そういう場所では♀の産卵と思われる行動を見ることもあります。おそらくこの♂も♀が来るのを待っているところだったのでしょう。


体長約15mm。毛深くてごつごつとした、頑丈そうな体つきです。


正面からは撮らせてくれませんでした。


(2021.07.23・明石公園)

2021年7月21日水曜日

ヒメバチ科の一種

 イヌビワの葉裏で休んでいたヒメバチです。亜科くらいまでは分からないかと思って調べ始めたのですが、難しくて諦めました。体長約7mmの、美しいハチです。






(2021.07.17・明石公園)

2021年7月19日月曜日

ミドリムシの一種(Euglena sp.)

 昨年出したものと同じ場所で採集したミドリムシです。格好もよく似ていますが今回の方がやや大きく、細胞内の葉緑体やパラミロン粒などの粒子の様子もかなり違うので別種ではないかと思います。




以上3カットと以下2カットは別個体です。



動画です。


何度見てもこの鞭毛の動きは不思議です。一般的には遊泳器官と説明されていて、多くの鞭毛虫にはそれが当てはまると思いますが、このタイプのミドリムシの場合たいして推進力を生みだしているようには見えないし、同じ場所に留まってユーグレナ運動をしている最中にも鞭毛は忙しく動いています。またこの鞭毛を失った個体を見かけることがありますが、仲間と変わりなくゆっくりと泳いでいます。何か他の説明は無いんでしょうか。

(2021.06.11・神戸市西区の水田にて採集)

2021年7月18日日曜日

シオヤアブ交尾

 梅雨明けの日差しのもと、イヌビワの枝で交尾していたシオヤアブです。
ここ10年来、年を追うごとに目に見えて虫が減ってきている気がしますが、この人たちは健在のようです。こんな大食いがやっていけるくらいだからまだ大丈夫、と言えればいいんですが。

(2021.07.17・明石公園)

2021年7月17日土曜日

クチナガハリバエ

クチナガハリバエ Prosena siberita はコガネムシ類に寄生するそうですが、その習性と関係があるのか無いのか、木の幹に頭を下に向けてとまっている姿をよく見かけます。

1本の木の周囲に3匹もいました。


これは別個体。長い口吻は食事の際にはこちらのように折りたたまれた基部が延びて更に長くなり、先端も拡がるようです。

(2021.07.17・明石公園)